内容説明
絶え間ない権力闘争、大学病院の系列化、はたまた研究重視に偏りすぎた教授選考基準。結果的に患者との接点ともいうべき臨床医学は軽視されつつある。天下り先の病院長の肩書きを得るためなら、悪魔に魂を売り渡してでもという教授もいる。そんな医科大学内部で展開される人間ドラマ。命を預かるヒポクラテスたちに巣食う心の闇。
著者等紹介
石川恭三[イシカワキョウゾウ]
1936年東京生まれ。医学博士。慶応義塾大学医学部大学院修了。アメリカのジョージタウン大学留学を経て、杏林大学医学部内科学教授。現在、同大学名誉教授。臨床循環器病学の権威で、長年の研究・臨床活動に基づいた専門知識は、専門の心臓に限らず幅広くかつ深い。またその温厚な人柄から患者の信頼も厚い
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