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内容説明
これは、薔薇?いいえ、これは石。そのままの姿形の、鉱物です!自然界のびっくり集めました。天然の造形美を見立てて、遊ぶ標本BOOK。
著者等紹介
フジイキョウコ[フジイキョウコ]
旅と暮らしをテーマに編集&執筆活動を行う、エディター&ライター。川や海で拾った石でポケットをぱんぱんにしていた幼少時より、鉱物嗜好症となる。『鉱物アソビ』上梓を機に、鉱石をみながら酒をのむ「鉱物Bar」イベントを開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
128
きらきらと日々その姿を変え、それでいて永遠のように硬くてまるで世界のようなのに、掌におさまってくれるどうしたって魅力的なそれを、たまにシャリリとひと思いにかじって身体におさめてしまいたい。その輝きは等しく私のものになる。きっと甘くてつめたい舌ざわり、喉の奥をつうっと溶けていってしまうだろう。そう思って口にふくんでみる。甘くもなく、徐々に体温がうつって温くなるそれを少しの失望とともにはき出して、まぁいい、いつか一緒になる日を夢みてまた日がな眺めてみればいいと思い直す。そんな妄想。2020/10/22
なつ
35
硬質な鉱物をいろんなものに見立てるという発想が想像力を駆使していてすごい。新たな視点を与えてくれる。どの写真も一部に鉱石が使われているけどジュレや花びらのように柔らかく見えたり、すぐに動き出しそうな生き物のようだったり。各写真に「玻璃ノ翼」「幻影満月」など詩的な題名がつけられているのもいいですね。図鑑としてもアート本としても楽しめました。2020/07/13
kana
35
鉱物を植物や、食べ物や、景色の一部などに「見タテ」た美しい写真集。鍾乳洞や科学博物館などにいくと必ず鉱物を買ってくる密かに鉱物好きの私は、ゼリーに見立てた方解石や多肉植物に見立てた輝沸石、霜柱に見立てた玉随、貴婦人のドレスに見立てたクジャク石などに終始魅了されっぱなしでした。無味乾燥に思われがちな石の表情を読み取り、美しい世界を紡ぎだす1枚1枚の写真のセンスが大変素晴らしく、それぞれに添えられた詩的な文章を含め、読んでいると幸せな気持ちになります。2012/03/19
mya*
28
ああ素敵…。大人のための粋な鉱物図鑑。私のように石拾いが趣味?な鉱物好き人間でなくとも、ヒーリング効果を感じられるのでは。パワーストーン的な興味ではなく、同じ色、形が二つとないという自然の奇跡に見入られる。薔薇に見立てた重晶石、山脈を宿しているかのような山入水晶、オブジェのごとき貫禄の珪乳石…、いくら見てても飽きないわw時々挟まれる引用文もこの本の奥行きに一役買っていてナイス!友人と石について歌を詠み葉書でやりとりしていたという幸田露伴のアソビ心も素敵なエピソード。どの石もおいしそう♪食べられないけどw2011/11/24
manamuse
22
表紙の重晶石は完全に青バラだ…。マスカットグリーンの葡萄石の可愛さ♡こんなクリアな透石膏があるなんて!欲しい!珪乳石拾いも楽しそう。それにしてもいろんなパイライトが羨ましい!チョコレートに見立てて飾るのありだな🤔2023/02/15