感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
67
雑誌「spoon.」初期はいつも冬野さほさんのラーラちゃんがかわいく表紙を彩っていて、毎回楽しみだったなあと懐かしく思いながらの再読。冬野さんの自由な世界を飛び回る子供たちは、遠い時間の自分を思い出す白昼夢のような幸せな色で包んでくれる。寝るなんて勿体なくていつまでも起きていたかった夜。どんな楽しいことが待っているだろうと「明日」が楽しみで仕方なかった頃のわくわくする沢山の扉を思い出した。「とおいとおいあかりが ひかる。なつかしいひかりを ぼく しってる。あのおうちへぼくは、いつだってかえりたいんだ。」2020/02/10
まみ
5
たまにぱらぱら眺めたくなる大好きな本。こどもが「寝てるときにおばけがいっぱい出てきたり大きい手が出てきたりするあの絵本が読みたい」と言っていたのをしばらく何のことかわからなかったのですが、これのことでした。なのでこどもと一緒に眺めました。どのページを見ても完璧。線いっぽんが動き出し絡み合い世界を作る。さほさんは内へ内へと入り込む世界を描き出す方だなと思う。眺めていると、いつの間にか自分の中の奥深いところに迷い込んでしまう。あまいハチミツ、きらきらの星、寒い雪の日、幼いころの記憶。2009/09/03
もこ
3
よるの、ひんやりと、わくわくする、くうき2010/01/16
龍國竣/リュウゴク
1
絵本のような、童話のような。画集でもあり、漫画でもある。そこに描き出される自由な線は、心の中の幼い部分をくすぐる。そして、懐かしい気分に浸らせてくれる。けれど、その感性はまた、時代を先取ってもいて。枠の中に当てはまらない童心のままの未分割な作品。 2012/12/29
allite510@Lamb & Wool
0
線も、フォルムも、塗りも、すき間も愛おしい。冬野さんの描く眼が好きだ。2015/08/17