出版社内容情報
秋山 道宏[アキヤマ ミチヒロ]
著・文・その他
内容説明
米軍基地あるがゆえの生活。日常化する基地被害、B52の爆発炎上、準備されるゼネスト…。生活と生命を前に揺れる沖縄の住民たち。日本復帰前、「島ぐるみ」に託された「想い」と現実に迫る。
目次
序章 本書の課題と視座
第1章 1960年代後半の沖縄における基地社会の諸相
第2章 即時復帰反対論の展開と「島ぐるみ」の運動の困難
第3章 B52撤去運動と生活/生存(生命)をめぐる「島ぐるみ」の運動
第4章 B52撤去運動の「島ぐるみ」での広がりと2・4ゼネスト
第5章 尖閣列島の資源開発をめぐる県益擁護運動の模索と限界
終章 「島ぐるみ」の運動からみえるもの
著者等紹介
秋山道宏[アキヤマミチヒロ]
1983年沖縄県南風原町に生まれる。2006年東京都立大学法学部法律学科卒業。2008年首都大学東京大学院社会科学研究科博士前期課程修了。2017年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)学位取得。現在、明治学院大学国際平和研究所(PRIME)助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
6
沖縄「島ぐるみ」闘争への理解は、古波蔵契氏の著作とこの間のメディア発信(ラジオ・YouTubeなど)を通じ、多くの人に知られることとなり、解像度も高まっている。本書のテーマは闘争の起点に遡った研究である。著者独自の視点としてB52撤去運動を例に沖縄県民が「命と暮らしを守る」ことへの渇望があることを明らかにする。当然その基礎には凄惨な沖縄戦の体験がある。これらを包括的かつ連関の中でとらえることで、より「島ぐるみ」闘争の理解は深まり、さらに今日の「オール沖縄」の課題理解にもつながるように思う。2024/06/20
Y_Kuroyanagi
0
20210717ー202108012021/08/01