内容説明
本書は日本の鉄道史を政策、経営・金融、地域社会という視点から再検討を試みたものである。
目次
第1編 鉄道政策の展開(井上勝の殖産興業論と鉄道構想;明治中期における鉄道政策の再編―井上勝と鉄道敷設法;都市交通における社会資本の客・貨利用分担の形成―明治‐大正期の大阪市を事例として)
第2編 鉄道経営と金融(明治期鉄道企業における経営組織の展開―日本鉄道株式会社を中心として;播但鉄道の資金調達;鉄道企業の資金調達と資本コスト)
第3編 鉄道と地域社会(北海道鉄道(函樽鉄道)の成立
川越鉄道の展開と地域社会
京阪電気鉄道の展開と地域社会の動向―沿線守口地域の動向を中心として)
感想・レビュー
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rbyawa
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e175、井上勝氏の研究が2編に(確かに内容違うわw)、大阪の水運との連携の推測、日本鉄道KKにおける職能別組織とその変遷、播但鉄道の資本の流れ。当時の中堅どころの鉄度会社と資本の流れと紡績業との比較。北海道鉄道、川越鉄道、京阪鉄道などの従来説からの踏み込んだ研究など、あれですね、結構な上級者向けだったとは思うんですが、まあ同種の本があるので慣れていれば読める内容ですかも。そして相変わらず結論出ないところが結構多い。井上勝氏は…ううん、「新橋-横浜」間を「東京-大宮」間とつなげるのが第一義だったのかなぁ。2014/06/24