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出版社内容情報
空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。
マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。
「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。
【目次】
はじめに 010
第一章 マンションポエムとは何か
1 マンションポエムは何を「隠して」いるか 016
?本気では受け止められないメッセージ
?第一位「街」、第二位「都心」
?津田沼と港区の一億円差
?音感失認症患者のように読む
?図ではなく地を見る
2 マンションポエムの文法的特徴 024
?「刻」「棲む」「澄む」
?マンションポエムとキラキラネーム
?句点の多用と一九九七年
?「都市も自然も」セオリー
?マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を
?マンションポエムの真髄「を」
3 マンションポエムはいつからあるか 038
?マンションポエムのパイオニア
?マンションポエムとポップミュージック
4 タレント起用と埋立地開発 043
?一九九〇年代のマンション広告コピー
?空撮と夜景ビジュアルの影響
?二〇〇六~〇八年のタレントブーム
?タレントからアノニマスへ
?「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン)
?「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」
|コラム| チャールズへの私信ポエム 056
第二章 消費財化する街
1 街のスペックと序列 060
?住む場所を自由に選べることは「当たり前」か
?団地とマンションの違い
?武蔵小杉の「ベネフィット」
?街のスペック化
?「住みたい街ランキング」の思想
?名前拝借系ポエム
2 住民は街の「お客様」になる 071
?街を遍歴して「上り」へ
?比較可能なパラメーターの束としての人間
?街を/人材を「享受」する
?「迎賓」の思想
?立地アピールのための「迎賓」
?何を選択したかが、あなたを表す
3 「緑」とポエムの「フラットさ」 083
?「月刊髙層住宅」を読む
?一九六〇年代の特徴
?「緑」の「観葉植物化」
?説明しすぎるマンションポエム
?アイテム化する「日本」
?ポエムにおける主客関係
?「ほんとに優秀な人は」
?戦後住宅政策の画一性
|コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 106
4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム 112
?柏のラブソング
?ポピュラーミュージックゆかりの地
?「イエ」から脱却しポエムが召喚される
?「入居記念日」の誕生
5 マンションポエムに残るバブル 119
?「男は、こうありたいね。」
?マンションポエムアニメ
?マンションを買えば、
内容説明
空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。
目次
第一章 マンションポエムとは何か(マンションポエムは何を「隠して」いるか;マンションポエムの文法的特徴 ほか)
第二章 消費財化する街(街のスペックと序列;住民は街の「お客様」になる ほか)
第三章 マンションポエムと鉄道(吊革につかまって都市を把握する;東京は「田んぼ」 ほか)
第四章 垂直に伸びた郊外(聳え立つ「裏面」;垂直に伸びた郊外 ほか)
著者等紹介
大山顕[オオヤマケン]
1972年生まれ。写真家・評論家。立教大学社会学部講師。代表作に『立体交差』(2019年本の雑誌社・2020年土木学会出版文化賞)、『新写真論 スマホと顔』(2020年ゲンロン叢書・2023年日本写真協会学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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