一私小説書きの日乗 新起の章

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一私小説書きの日乗 新起の章

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860114190
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

愚直にして含羞の作家・西村賢太が2016年6月から2018年5月までの二年の日々をつづる平成最後の私日記。異端な作家の無頼な日常

昼に起き、サウナで身を清め、新作の執筆にいそしむ。行きつけの酒場で酒を呑み、編集者と打ち合わせ、宝焼酎で晩酌をする。編集者との衝突・軋轢、友とのいさかい。時に怒り、時に後悔する。

愚直にして含羞の作家・西村賢太が2016年6月から2018年5月までの二年の日々をつづる平成最後の私日記。『一私小説書きの日乗』『一私小説書きの日乗 憤怒の章』『一私小説書きの日乗 野性の章』『一私小説書きの日乗 遥道の章』『一私小説書きの日乗 不屈の章』に続く第6弾。現代に暮らす“文豪”の日々。

西村賢太[ニシムラケンタ]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

35
ケンタの大食い日記も6冊目。掲載誌が野性時代から本の雑誌に変わりました。本の雑誌よ続けてくれてありがとう。今回はなんか買淫増えてねえ?「夜、買淫。大当たり。いつもこうありたいものだ」ってとこツボ! あと夜中の晩酌のメニューを細々書いてくれなくなってしまったのはちょと残念。あのめちゃくちゃな不健康さが好きなのにー。おうちで作るカレーはハウスバーモンドカレー(辛口)だそう。かわいい。タピオカドリンクは半分以上残したそう。でも飲んでみたんだー。かわいい。2019/08/20

抹茶モナカ

28
無頼作家の日常の覚え書き。このシリーズは図書館で、何となく手にして読んでいるので、続けて読んでいないので、流れがいまいち掴みきれていない。以前の本と比べると、精神のバランスみたいなもののサイクルについて浮き沈みを記していて、思いのままに酒を呑んで、買淫しているだけじゃないのがわかる。正月休みにテレビ東京『孤独のグルメ』を観て、この本を読んでいると、自分の果たせないものをグイグイ攻めて果たしてくれるので、何だか満たされる部分が一脈通じているように思った。町田康の作品は、必ず読んでいるらしいのは、今回の発見。2019/01/04

田中峰和

10
用事がない限り、午後2時起床後、サウナ2時間が日常の生活。口下手な割に、テレビ出演や講演依頼を受けるのはギャラの高さからか。執筆は労多くして益少ないのは分るが、漫画の仕事を減らした蛭子能収みたいにタレントになるのは、寡黙な西村賢太には無理。売れる前から、藤澤清造の月命日に七尾詣でを続け、現在も月に数回の買淫習慣も隠さない不思議な人物でもある。スタイリッシュな作家とは正反対、破滅型の彼の暮らしぶりや本音がファンに受け入れられるのだろう。エッセイやテレビ出演を控え、秋恵シリーズの新作の執筆に期待する。2019/04/08

hiroshi

8
好きではない人、初読みの人は「何が面白いんだろう?」となるかもしれない。西村賢太の「スタイル」は中毒性がある。氏に会えるかもしれない、と「苦役列車」初版本を持って鶯谷の信濃路へも何度か行った。単行本・文庫化されている書はこのシリーズの「堅忍の章」をもって全て読破しているはず。ここまで読み続けると私小説という手法はもちろん、この「日記」形式でも、書くこと書かぬこと、上手く分けている(書くべきは大いにデフォルメしてる)のが裏読みできる。らしい最期かもしれない。誰が氏の「書庫」を整理し残すのだろう。2022/02/26

そうたそ

8
★★★☆☆2021/06/08

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