感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
80
オウム真理教が起こしたサリン事件の被害者の方、救助に関わった消防や警官や医師、松本サリンでは冤罪に苦しめられた河野氏、坂本弁護士の同僚や被害家族等、多くの方々のインタビュー記事。著者が自ら、教祖が語ってきた神秘体験等も取材をし考察を述べている非常に珍しい手記だった。2019/08/11
Hisatomi Maria Gratia Yuki
2
2015年刊。通勤中の地下鉄で読んでいるとぞわぞわと怖くなってくる。無差別テロをやる側やられる側に明確な差などないと、様々な立場からの証言に思い知らされるからだ。ただ、オウムの場合、高学歴の幹部は素直な優等生という性格が取り込まれる一因だったのではと思えてならない。そうならないためには仏陀の「師の言葉であっても検証に検証を重ねなさい」を実施し続けるしかないのでは。木村弁護士が自らも体験して、オウム信者が取り込まれた要因の神秘体験を検証するくだりに思った。そもそも麻原の「超能力者を目差す者がまず最初に→2019/06/03
まかあい
2
読みごたえ十分。一気に読んでしまう。特に終盤の考察のところ2015/12/12
大熊真春(OKUMA Masaharu)
2
被害者、救急、死刑囚の母、松本で冤罪になった河本さん。今もケア活動を強いてる人など幅広くインタビューをしているが、死刑囚など大物加害者についてはほとんどない。まあ、取材が難しいんだろうが、ちょっと不満。◆ 1995-3-22のあの大々的強制捜査の時、海上保安庁まで援護体制に入っていたなんて初めて知った。◆ しかし冤罪をこうむった河野義之さんは奥さんもひどい目に遭って亡くしていながらなお、実行犯だけでなく教祖に対しても「麻原さん」と「さん付け」で呼ぶ。なんとジェントルな人格者なんだろう。2015/05/03
ナンさん
1
リカバリーサポートセンター所長で当事者である被害者の方々と深く関わっているからこそ書けた本なのかなぁと。淡々と事実と証言と科学的根拠を交えて書いてある分真に迫ってくる。 2019/01/31