内容説明
80冊の本、80とおりの転がりかた。
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本棚が、いらなくなる日
著者等紹介
都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年、東京生まれ。編集者・ライター。「ポパイ」「ブルータス」編集部を経て、「ArT RANDOM」シリーズ、『東京スタイル』など、現代美術・居住空間に関する書籍を手がける。96年刊行の『ROADSIDE JAPAN珍日本紀行』では木村伊兵衛賞を受賞。その後も数々の話題作、問題作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
16
圏外編集者こと都築響一さんのウェブ連載の書評集。まず選択眼の有りきたりでないが成程と納得させられる他人と違った確かさに脱帽!美術や写真に興味のある方は是非読んでその凝り固まった頭をほぐして下さい。もともとは編集者ですが必要に応じて写真を撮るようになり賞まで貰うようになった都築さんが写真家志望に勧める唯一の教科書本も紹介されてます。とにかくテーマごとに選ばれた香ばしい本の数々。紙芝居、横尾忠則、浅川マキ、ストリートビュー、うしじまいい肉、珍百景、おかんアート、こんなに楽しく興奮した本は久方振り。2016/01/13
ふろんた2.0
16
1冊1冊の掘り下げ方が深い。どうやったら、そこまで情報を集められるのだろう。書評本としては少々お高めだが、それを以っても有り余る価値がある。2015/03/08
kubottar
11
500万円する電子顕微鏡を一家に一台欲しがる人の書評本。そんな本だから面白かった。2014/07/19
nizimasu
8
敬愛する都築巨匠の読んだ本の数々。しかし、日本の出版流通にも載らない本の多いことよ。そうでなくともごく限られた人が情熱を燃やして作った本からほとばしるパッションが解説からも伝わってくる。中でも、以前に関心を持っていた東北地方の「ぼろ」がもともと都築さんの紹介で書籍化していくくだりはなかなか興味深くて、もはやサブカルや編集ではなく、民俗学の領域までフォローしている目配りに愕然。それにしてもいつになく舌鋒鋭い出版批判は耳が痛いが痛快でもある。やっぱりとことん信用できる人だ2014/07/14
Saku
7
ここにあるのは、表現したいと思う情熱。庶民が行った表現の意図しない面白さ。それを汲み出そうとする著者の眼差しは民俗学者を思わせる。2014/08/01