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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
274
うわっ、ガチやわこの人。特に翻訳もののSF、ファンタジー好きのようで早川書房より東京創元社の本が多いのが渋いな。一冊の書評が短いわりには内容の良さが伝わってきたり、著者の趣味趣向がはっきりわかるあたりが頼もしい。文章から垣間見える素養からしてこの書評集はほんの氷山の一角を見せたにすぎなさそう。単純にエッセイ集としても面白かった。楽しそうに本を紹介されると元気出るしね。2015/08/15
藤月はな(灯れ松明の火)
119
「あの特徴的な背丈は早川文庫で、この背表紙は東京創元社のSF系、新潮社に講談社も。上はハーレクイーンで・・・」と背表紙を見ただけで分かる、垂涎ものの本棚が羨ましい!流石、マニアックな翻訳(特にSF読み)なだけあって紹介する本も昨今の本紹介雑誌の「人気で新しけりゃいいと思って馬鹿にしてんのか!!」と思う、生ぬるさとは逆行するかのごとく、素敵なラインナップです^^特に本棚スペース確保で泣くことになるハヤカワ文庫特有の背表紙の高さと電子書籍の一喜一憂、古いが良い本の現状には本読みとしても頷くこと、しきりでした。2014/11/09
ひめありす@灯れ松明の火
118
著者紹介の欄にSF者と書いてある辺りから、もう雰囲気むんむんの春菜お姉様。表紙からして思わずじーっと見つめて目しまう。奥の方に守人がある。あ、グリム姉妹の事件簿の3巻感がある!出てるんだこれ!!あと、上の方にちょこっとあるこれはもしやルルル文庫??だとしたらあのシリーズかな、とか。この本棚の前で、3時間位お喋りしたい。偏愛偏重万々歳な乙女の読書道。だって乙女ですもの!!まずはウッドハウスさんからかしら。人外との恋のシリーズも気になります。しかしながら38歳に見えないこの愛らしさが、私一番のSFでございます2014/07/07
もりしー
106
本好きを名乗るタレントにありがちな、上っ面だけなぞったようなお軽い感想文とは一線を画し、かといって読書狂にありがちな、頭でっかちに蘊蓄ばかり並べた独りよがりな堅苦しさもなく、SFをあまり読まない私でも、おぉこの本なんか面白そう!と思わせる絶妙な語り口が見事ですね。でも、幼少のころから年間数百冊を読めるだけの裕福かつ恵まれた読書環境、正直うらやましいなぁ…と思っちゃいました。2016/07/24
Tui
84
『SFのSはステキのS』と比べ読みしてみました。本著はタイトル通り、女性に向けたブックレビュー集です。ファンタジー、執事モノをはじめ、女の子が主人公の物語を多めにセレクト。やさしく読書道へ誘っております。そして変態本もさりげなく混ぜております。さすがです。ハーレクインや児童文学まで取り揃え、読書入門の体裁を一応はとってあります(一応、と断りをいれておいたほうがよいでしょう。入門どころか書痴をもてなせる偏執、もとい偏向っぷりでございますよ)。巻末にある、読書家同士の父娘対談がまたいい味なんだ。2016/11/15