目次
第1章 謎の未確認国家ソマリランド
第2章 奇跡の平和国家の秘密
第3章 大飢饉フィーバーの裏側
第4章 バック・トゥ・ザ・ソマリランド
第5章 謎の海賊国家プントランド
第6章 リアル北斗の拳 戦国モガディショ
第7章 ハイパー民主主義国家ソマリランドの謎
著者等紹介
高野秀行[タカノヒデユキ]
ノンフィクション作家。1966年東京都生まれ。早稲田大学探検部当時執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。タイ国立チェンマイ大学日本語講師を経て、ノンフィクション作家となる。誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も知らないものを探す。2006年に『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
241
アフリカの角にあるソマリランドは謎の独立国家。身代金の支払いで為替が変動する海賊国家プントランドや「リアル北斗の拳」のような無政府状態の南部ソマリアと隣接しながら、20年以上も独立と平和を維持している。これはソマリランドがイギリス領だったのに対し、他はイタリア領だったからだ。ソマリランドではでは伝統的な氏族の仕組みが維持され、氏族間の戦争法も遵守された。国の財政基盤は海外親族からの仕送り。資源がなく、不毛な土地なので、利権とは無縁。国際社会から無視されたことで逆に和平が保たれ、民主主義が機能している。2015/04/30
トムトム
185
手元に届いて、厚さにびっくり!しかし、面白いのでアッと言う間に読み終えてしまいました。内戦が続くソマリアで平和な自治区?を維持しているソマリランド。昔ながらのしきたり、掟で作る治安の良さ。学校や会社など、小さい世界の常識にしばられているのはもったいない!視野を広げて、様々な世界を見てみよう。何でもありです♪2020/10/14
ごへいもち
151
図書館でやっと順番が回ってきた。分厚いので期限内に読めるかなと一瞬思ったけれどやっぱり高野本、読みやすくて面白くて3日ぐらいで読了。どんな悲劇も困難も不快なことも下品なこともw読みやすいエンタメにしてしまう著者のキャラと著書が好き。ソマリランドとの蜜月が続くことを願う♪文庫化して「文庫版あとがき」がつくと良いな。ただいつもながらの体当たり取材なのでその点が心配2014/07/19
ゆいまある
147
今までの高野さんの本で一番力が入っている。内戦が続き無政府状態になっているソマリアに、何度も潜入し、湯水のようにお金を使って警備を雇い、賄賂をばらまき、命の危険があるのでカート(覚醒作用のある葉っぱ。まるでヒロポン使って戦争行く人みたい)を食べながら徹底的に調べ尽くしたルポ。ここまでやる必要があるのか?そんなソマリア内に武装解除した独立国家ソマリランドがある。ソマリ人は人の話を聞かず、多動で、共感性に乏しく衝動的で覚醒作用のある薬物に依存しやすい。ADHD+ASDの研究をやるのにぴったりのフィールドかも。2019/06/22
ぽんすけ
139
清水先生との共著「世界の辺境とハードボイルド室町時代」から。高野さんが楽しそうにイキイキと辺境を語っていたので興味がわいて手に取った。ソマリアと言えばず~っと内戦しててヤバイ国。外務省の危険地域情報でも今日現在まだ真っ赤で渡航禁止になってる場所で正にリアル北斗の拳。そんな中で平和な地域がある?ホントに?高野さんじゃなくても疑問に思うところだが、この本を読んでいるとすごく機能的且つ柔軟性に富んだ民主主義を取り入れていて驚く。確かに荒っぽい遊牧民国家だが平和だ。又人々が活力に満ちていてエネルギーがすごい。2025/02/27