内容説明
一九六〇年代、「サブカルチュア」は輝いていた。若き日の著者が出会った個性あふれるクリエイターたちの肖像。唯一の自伝的青春譜。
目次
1 真鍋博
2 古山高麗雄
3 田中小実昌
4 中原淳一・葦原邦子
5 伊丹一三(十三)
著者等紹介
草森紳一[クサモリシンイチ]
1938年生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒。婦人画報社での編集者生活を経て、60年代より文筆活動に入る。以降、デザイン、広告、美術、歴史、建築等々、さまざまな分野にわたって旺盛な仕事を展開した。2008年3月19日歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
1
編集者時代に一瞬すれ違った、60年代のサブカルチャーの人々に対する、回顧と評伝。そして、草森自身の自伝的記述が混在。真鍋博分と伊丹十三分が特に興味深かった。2011/09/03
Norihiko Shr
0
半自叙伝とは言ったもんだ。各章毎に過去に交流した個人の名前は書いてあるが、そこから自由に逸脱し妄想し、そして過去を語るのだ。2013/12/11
ULTRA LUCKY SEVEN
0
重厚さと軽さが混じった不思議な文章。真鍋博氏と伊丹さんの章が最高ですね。2013/08/05
almondeyed
0
草森さんは60年代に『メンズクラブ』や『婦人画報』のファッション欄を担当してたので、当時のファッション観に関する記述が面白い。中原淳一の描く女性画に対する、男性の目で見た冷静な考察も興味深かった。戦後の絵よりも戦前の『少女の友』時代の絵の方が好きっていうのもわかる。彼の手がけた雑誌の中では『ひまわり』が一番いいっていうのも。それにしても取材に行っていきなり夫婦喧嘩を引き起こさせる現場を作っちゃったなんて、何と罪作りな(笑)2013/03/31
カツェ
0
芒洋として繊細な、いつまでも読んでいたい文章。巻末におかれた、果たされなかった「著者自筆の構成案」がうらめしい。2012/03/29
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