感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
14
自分が新書に求めるのは発見や興奮である。こんなことに一生を掛けて向き合った人が居た!進み続けることで予想もしない到達点を見つけた!こうした発見は、世界には幸せの形が無限にあることを気付かせてくれる。この気付きは人生に救いを与えてくれる。著者は各新書の急所を押さえた上で、伸び伸びと独自の考察を展開する。咀嚼する楽しさと同時に多少のトンがりや偏りもあるこの手の本に対しては、鵜呑みにして文句を言うのではなく、自力で考え選ぶ姿勢で臨むのが作法であろう。書評がエッセイの一形態であることを再認識させてもらった。2016/01/02
kiho
6
新書との出会いも真剣…作者の本音とピックアップした本への愛情が存分に伝わってくる一冊☆新書への興味、ぐーんと高まりました♪2013/07/22
kubottar
6
新書チェックの為にはこういった書評本も読んでいるわけですが、いやホント上手い!ここに紹介されてる新書75冊ほとんど読みたくなってきました。2011/06/20
こにいせ
6
素晴らしい。こういう新書評が読みたかった。新書愛に溢れるが故、1200字前後の書評のうち、内容に触れているのが一割くらいのものもあったりするがそれでもそのことが、本書の価値をおとしめているとは思わない。『新書読者の楽しみのひとつは確実に「ただひたすら活字を読む楽しみ」である』という主張には完全に同意出来る。自己啓発で新書を読むなんざ、本来邪道のはずなのだ。2010/03/11
秋山真琴
4
「読み終わったとき、著者が懇切丁寧に説いてくれたその分野の揺るぎない成果、きらめく新知識のほとんど全部が頭からきれいさっぱり消えていてもぜんぜんかまわないものなのである」という帯で引用されていた文句に感銘を受け、手に取ってみたのだけれど、内容はあまり感心しなかった。どうやら、感性が異なるらしい。それでも「これは読んでみたいな」という新書は、何冊かメモを取った。ほんとうにいい本は、誰が紹介しても光り輝く。2010/07/14