エトルリア文明―700年の歴史と文化

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  • サイズ A5判/ページ数 94p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784860100018
  • NDC分類 232
  • Cコード C3022

内容説明

ギリシア文明の影響のもとに、古代イタリアに栄え、ローマ文明の基礎をつくったその独自性と美の秘密を、歴史と文化の面から解き明かす。特別寄稿ジルダ・バルトローニ教授(ローマ大学)による最新の発掘事情。

目次

第1章 歴史(なぞの民族;村落から都市国家へ;発展期:その歴史的背景;ギリシアの風習の取り込み ほか)
第2章 文化と芸術(古代イタリアの風習;オリエント(東方)との交易
支配階級と豪奢な装飾品
エトルリアの陶芸 ほか)
別章 遺跡(最新の発掘状況と調査結果(ジルダ・バルトローニ))

著者等紹介

ラッチェ,アネッテ[Rathje,Annette]
コペンハーゲン大学教授。コペンハーゲン大学にて古代ギリシア・古代ローマ考古学専攻。1972年P.J.リイス教授の下で学位取得。ローマで研究後、ヴィッラ・ジュリア・エトルリア博物館勤務。1978年から1984年までローマ・デンマークアカデミー副所長。1986年より現職。ギリシャ、ローマ、エトルリア考古学を講義。エトルリア遺跡、ラツィオ地方の遺跡の発掘を続ける

バルトローニ,ジルダ[Bartoloni,Gilda]
ローマ大学教授(エトルリア・古イタリア学部)。1967年ローマ大学にてマッシモ・パロッティーノ教授の下で学位取得、レッチェ、シエナ大学教授歴任。専門はエトルリア初期文化。主な著書に『ヴィッラノーヴァ文化 エトルリア初期文化』、『フィレンツェ考古学博物館ポッジオ・ブーコの墓』他がある。「エトルリアの首長展」(ボローニャ、2000年10月~2001年4月)の企画とカタログ監修のほか、エトルリア展の企画とカタログを多数監修

大森寿美子[オオモリスミコ]
1958年神戸薬科大学卒。ドイツ、ゲッチンゲンのマックスプランク生化学研究所留学。デューセルドルフ積水化学GmbH勤務後、バイエル薬品入社。定年退職後、’98年よりローマ大学サピエンツァ、エトルリア学講義を聴講中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

6
『ローマ人の物語』第1巻に、ローマ、ギリシアと並んで比較されていたエトルリア人。世界史に詳しくなかったので、恥ずかしながら初耳の名前だった。せっかくだから寄り道をして読んでみた。  エトルリアの文明は約700年の間現在の中部イタリアで続いた。それが長いのか、短いのかイメージがわかないが、あまり解明も進んでおらず、あまり栄えることなく消滅していった、と言えるだろう。その点は最初に挙げた塩野氏の一文にも現れている。2019/04/03

わたる

2
ローマができるよりも前に、イタリアで都市国家をつくっていた、エトルリア人のはなし。デンマークの高校生用テキストの翻訳。エトルリア文明はギリシアやローマのものとは異なり、信仰、女性の地位、墳墓などの点で独自性があった。今となっては支持されないような記述もあるけど、それはエトルリア研究が進んできたことの証ということで。2013/11/01

かわのふゆき

1
ギリシア・ローマ文明の一部と捉えることは間違いである。ローマ化という文化抹殺の被害者。デンマークの高校生向けに書かれたとあって非常に教科書的。2009/10/22

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