内容説明
2011年12月19日、福島県のシェルター(動物保護施設)から引き取られ、学校犬になった犬がいた。東日本大震災、福島第一原発事故に遭遇し、被災、放浪、その後も四肢麻痺、安楽死の危機…。いくつもの試練を乗り越えて立ち上がる姿が、被災地と東京の絆をつなぐ。
目次
第1章 福島から来た学校犬
第2章 被災地を思う
第3章 動物シェルターでの出会い
第4章 学校犬になれるかな
第5章 立ち上がれ、ウィル
終章 思いをつなぐ犬として
著者等紹介
吉田太郎[ヨシダタロウ]
立教女学院小学校教諭(教頭、宗教主任)。1973年、京都府長岡京市に生まれる。同志社大学神学部卒業、同大学院歴史神学専攻修士課程修了。1999年、立教女学院小学校教諭(宗教主任)。2003年より、エアデール・テリアのバディとともに、子どもたちの教育に犬を介在させるプログラム「動物介在教育(Animal Assisted Education)」をスタートさせる。2013年4月、立教女学院小学校教頭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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書の旅人
10
本屋で出会った瞬間、「読まねば!」と思い、手に取っていた。保護された動物たちが、どうなってゆくのか…。それを自分なりのやり方で、子どもたちに伝えるには、どうすればいいかと考えている時に、この本との出会いは大きなものになった。かつて住んでいた福島の地で、遠くを見つめるウィルの顔が印象に残る…。人は幸せになるために生まれてきたと、誰かが言っていた。それならば犬たちも幸せになるべきだ。2016/10/30
かすみ
1
カラーの写真が豊富で読みやすく1日で完読。 犬と接する子供たちの表情が素晴らしい。東日本大震災、原発事故のことん風化させてはいけないと改めて思った。2016/07/09
ちあ
0
本のなかで登場する5匹のわんちゃん、それぞれ個性があって、小学校で愛されて過ごせていた、過ごしているエピソードはほっこりしました。原発により、飼い主と離ればなれになってしまった犬、ウィルの頑張りや変化には感動しました。飼い手のいないわんちゃんの気持ちを考えると本当に心がいたい…。著者の勇気ある決断にも感動しました。2016/05/29




