内容説明
家族が生み出すべきたった一つのもの、それは「愛着」である。「機能不全家族」という環境要因と、「発達障害」という認知機能的要因の二つの視点から、子どもの育ちにとって「家族」機能はなぜ必要かを問う。
目次
序章 診察室から見える「現代の家族像」
第1章 「機能していない家族」で育つ人生の重荷(不安障害に悩まされた文豪―夏目漱石;過食症・自傷行為と闘い続けた皇太子妃―ダイアナ・フランセス;薬物依存に苦しんだ「10代のカリスマ」―尾崎豊;暴力の連鎖を体現した「独裁者」―アドルフ・ヒトラー;「機能不全家族」という病)
第2章 「発達障害」という生きづらさ(「世渡り下手」の天才作曲家―ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト;感性の赴くままに生きた放浪の天才画家―山下清;スリルを追求し、自己顕示に徹した不屈の政治家―ウィンストン・チャーチル;「発達障害」による生きづらさ)
第3章 機能不全家族と発達障害の二重奏(「二重奏」によって脆弱化される心;「殺人幻想」に取り憑かれた少年―「少年A」(酒鬼薔薇聖斗)
冷酷無比な殺人に手を染めた反社会性パーソナリティ―宅間守
「本当の家族」を探し求めたアーティスト―さかもと未明
発達障害の特性を武器にしたハリウッドスター―トム・クルーズ)
第4章 「家族という病」とどう向き合うか(「二重奏」による苦悩を乗り越えるために;親子の愛着関係から始まる「家族」)
著者等紹介
星野仁彦[ホシノヨシヒコ]
児童精神科医。福島学院大学副学長。医学博士。1947年、福島県会津若松市に生まれる。福島県立医科大学医学部卒業後、米イエール大学留学、福島県立医科大学助教授を経て、現在に至る。これまで一貫として発達障害や学習障害の研究・臨床に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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