目次
１部 故郷を離れてきたものたちの夜道（酒蒸しパン；玉水；真夜中の外出 ほか）
２部 五角の部屋（破墨；割れた鏡の中を見る；五角の部屋 ほか）
３部 晦日の遊郭（黒い鏡のあるテラス；空中サーカス；影の部屋 ほか）
詩論 詩人とは技術者なのか、芸術者なのか
著者等紹介
金鍾泰［キムジョンテ］
１９７１年大韓民国慶尚北道金泉市で生まれる。高麗大学校国語教育科及び同大学大学院国語国文学科修士、博士号を取得（文学博士）。１９９８年“現代詩学”にてデビューした。“青馬文学研究賞”“詩と表現、作品賞”を受賞。現在、湖西大学教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ケイ
106
韓国語からの翻訳。訳者は韓国生まれの方なので、散見するたどたどしさで詩の世界に浸りきれない。しかし、元の詩の持つ静謐さは十分に感じられる。そして、全体を通し、母の胎内から産み落とされ、母から離された哀苦しさ、母という、女という存在の苦しさを感じた。｢冬至日の頃｣が一番好き。寮の賄い婦が病気になって、もう料理をせずにぼうっとする悲しみと、それを哀しむ寮生の食券 2019/07/08
