内容説明
恋に生き、恋に死んでいった源氏物語の女たち。それは現代の女たちのなかに生き続けている。あはれに妖しくあでやかにくっきりと。詩人は、紫式部の抒情にフェミニズムの光をあてて新しく描き出した。
目次
さくら(若紫)
紫の姫君のつぶやき(葵)
禁じられた恋(若紫)
夕顔(夕顔)
夕顔という町
末摘花(末摘花)
老女の恋(紅葉賀)
朧月夜の恋(花宴)
六条御息所(葵)
野の宮の別れ(賢木)〔ほか〕
著者等紹介
奥村和子[オクムラカズコ]
1943年生まれ。1965年大阪女子大学国文科卒業。大阪府立高校で38年間教員。1980年頃から詩作を始め、福中都生子氏に師事。関西詩人協会会員、日本現代詩人会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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