出版社内容情報
――物語の舞台は1970年代の大阪――
戦前の大阪を世界6位の大都市に押し上げた伝説の市長“關一(せきはじめ)”は、大阪遷都計画を進めていた。
遷都実現のために集められた資金は、大阪某所に隠され、いつしか忘れられていた――
首都を大阪に取り戻せ!
「大大阪」をつくった伝説の名市長・關一が遺した夢。
秘蔵資金を巡る、ドでかいヤマ!
ひとくせもふたくせもあるによる、吉本新喜劇顔負けのドタバタ大騒動が始まる!
欲望渦巻く「昭和の大阪」が舞台!痛快小説誕生!
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス
内容説明
物語の舞台は一九七〇年代の大阪。戦前の大阪を世界六位の大都市に押し上げた伝説の市長“關一”は、大阪遷都計画を進めていた。遷都実現のために集められた資金は、大阪某所に隠され、いつしか忘れられていた―。欲望渦巻く「昭和の大阪」を舞台にした痛快小説。
著者等紹介
増田晶文[マスダマサフミ]
作家。1960年大阪府旧布施市(現東大阪市)生まれ。同志社大学法学部卒。人間の根底にうずまく「果てなき渇望」をテーマに、さまざまなモチーフとスタイルで執筆を続けている。『S.O.P.大阪遷都プロジェクト―七人のけったいな仲間たち』は著者初の、故郷・大阪を舞台とした文芸作品となった。単行本デビュー作『果てなき渇望』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oct2
3
M資金探しなのかトレジャーハンティングなのかそんなドタバタが大阪で繰り広げられる、吉本的なドタバタ小説。決して嫌いではないのだけど書き手の荒っぽい未熟さが残念。新喜劇の舞台で見ると面白いかもしれない。後味は爽やか。作者のステップアップを期待します。 2020/11/23
天眼鏡
1
昭和50年代の大阪を舞台に「大阪遷都」をめぐって繰り広げられるドタバタ劇、痛快で一気読みした。 登場人物たちが抱く理想と現実、時に剥き出しの欲望が物語をおもしろおかしく加速させる。 懐かしい大阪の風土や人情、町の様子をこの作家らしい巧みな筆致で描いている。戦前に大阪を大発展させた關一大阪市長という〝知られざる大物〟に光を当てたのは本作の功績。 だが、本作はノスタルジーに浸っていない。「大阪遷都」に込められたメッセージは明治維新から戦後、現代を経て未来へも直結した大テーマだと痛感させられた。2020/12/06
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