寝る前に読む一句、二句。―クスリと笑える、17音の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784847096174
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0076

出版社内容情報

『プレバト!!』の俳句コーナーで大人気! 夏井先生の鋭い視点とカラリとした表現で贈る、眠る前に読みたい、クスリと笑える俳句。

内容説明

1日の終わりに、愉快な俳句と小さな気づきを。俳人姉妹が軽妙に語り合う「ケーハツ的」対談。

目次

いつの間にがらりと涼しチヨコレート(星野立子)
風生と死の話して涼しさよ(高浜虚子)
短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(竹下しづの女)
サルビアを咲かせ老後の無計画(菖蒲あや)
酔ひ戻り夜の鶏頭にぶつつかる(波多野爽波)
親芋の子芋にさとす章魚のこと(フクスケ)
罪なくも流されたしや佐渡の月(ドナルド・キーン/鬼怒鳴門)
たとふれば独楽のはぢける如くなり(高浜虚子)
笑ひ茸食べて笑つてみたきかな(鈴木真砂女)
鰯雲人に告ぐべきことならず(加藤楸邨)〔ほか〕

著者等紹介

夏井いつき[ナツイイツキ]
昭和32年生まれ。8年間の中学校国語教諭の後、俳人へ転身。「第8回俳壇賞」受賞。俳句集団「いつき組」組長。創作活動に加え、俳句の授業・句会ライブ、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。TBS系『プレバト!!』俳句コーナー出演などテレビやラジオでも活躍。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使

ローゼン千津[ローゼンチズ]
愛媛県生まれ。大阪芸術大学舞台芸術学科卒業。いつき組俳人。平成元年、黒田杏子先生の藍生俳句会に入門し、俳句を始める。ニューヨークで十年余り育児を楽しみ、平成23年帰国後、姉いつきの紹介で、“俳句を作りながら俳都松山を歩く”ガイドになる。55歳の誕生日に、英語と日本語の句集『55』を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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しんごろ

230
選出した俳句もいいが、選出した俳句をアテに、この姉妹の軽妙なトークが面白い。姉妹だから遠慮というのがない(笑)。しかも、けっこう俳句から脱線するしね。確かに啓発出なくって“ケーハツ”だ。その辺の言葉の選び方、遊び方が、ああ、やっぱり、根っからの俳人なんだなと思う。いいねと思う俳句が多々あり。自分も俳句に挑戦したいなと思うけど、間違いなく大凡人の句か、才能のかけらもない句を作ることに、自信があるわ。2021/09/05

ひらちゃん

62
お馴染みの夏井先生と妹のローゼン千津さんのやり取りは、さすが姉妹で言いたい放題で楽しい。あげられた一句どれも良いけれど、師走ということで「棚吊ればすぐ物が載り十二月」が一番印象に残った。あるある(笑)2017/12/02

パフちゃん@かのん変更

61
面白かった。夏井先生とローゼン千津さん、写真を見ると全然似ていないと思うけれど、個性的で行動的な生き方はさすが姉妹。俳句の味わい方もさることながら、お二人の生きざまもとても興味深く味わいました。辞書的には40は初老、50は老女、60は老婆だそうです(^^;)でも俳句の勉強はまだまだこれから!2018/02/02

けいぴ

54
夏井いつき ローゼン千津姉妹が名句を解説してくれます。選出された俳句全て知らなかった(-_-;) 自分なりに解釈するより、詠まれた背景なども教えてもらえると味わいが増します。姉妹の脱線トークも楽しませてもらいました。挿し絵も◎2021/09/18

yumiha

48
久しぶりの俳句の本。夏井いつき氏とその実妹ローゼン千津氏が、一句をさまざまな方向から読み解く。この姉妹対談から夏井いつき氏の実像が垣間見える?ほぼ毎週見ているTV『プレバト』の毅然とした姿とも重なる?「自分のことも客観的に見て詠む」「怒りや憤りを俳句で吐き出すと血が汚れない」「自分の脳みそから出てくる句は自分以下。季語からもらえる句は尊い」など心に留めておこう。またローゼン千津氏のニューヨーク生活の話も面白かった。2023/02/27

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