内容説明
「戦争」しない国づくりのために―「ヒゲの隊長」が綴る世界平和のためのやさしい講義。平和安全法制がよくわからないまま大人になろうとしている学生たちへのメッセージ。
目次
1限目 集団的自衛権ってなに?
2限目 日本の身近にある脅威とは?
3限目 戦わずに国を守る方法はあるの?
4限目 自衛隊員のリスクをいかに下げるか?
5限目 スッキリわかる!安全保障Q&A
著者等紹介
佐藤正久[サトウマサヒサ]
参議院議員。1960年10月23日、福島県生まれ。前職は陸上自衛官(最終階級は1等陸佐)。防衛大学校卒業。米陸軍指揮幕僚大学卒業。自衛隊イラク派遣では先遣隊長、第一次復興業務支援隊長を務める。2007年退官後、同年参議院議員選挙に自由民主党全国比例区から立候補し当選。参議院外交防衛委員会理事、防衛大臣政務官などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
78
「すべての国民に読んでほしい安全保障の授業」です。戦争法案反対を叫んで国会議事堂前に集まっている人たちには必読の書です。戦争法案?か、戦争抑止法?なのかは、読んでみてよく考えれば判断できます。憲法9条のおかげで平和が維持されているのか?これからも大丈夫なのか?守ってもらい金だけ出す国が他国から信頼されるのか?日本は絶対に反撃しないので、中国は着々と尖閣と沖縄を自分のものにしようとしています。北朝鮮は何をするか不明です。抑止力を高めることで戦争をしないという考えがこの本に分かりやすく説明されています。2015/10/01
ゆみきーにゃ
55
《図書館》すっごくわかりやすく説明されていたので、あっとゆう間に読めます。自衛隊のリスクがあるのかないのかの議論をいつまでもしているのはおかしい。いかにしてリスクを下げるのかを議論しなければならない。まさにその通りだと思う。2015/12/11
Koning
27
同じ日に読む本じゃないだろと言われそうなんだけど、井上いわさきの憲法の絵本とヒゲの大佐のこちらは理想ではなく、極めてきつい現実のお話。理想と現実を混同すると痛い目に遭うというか、まぁそんなあれこれで実に何かあった時に現場の犠牲で仕事をしなきゃならん自衛隊(東日本の時だってry)。実際には現場は一番平和主義だったりするということなんだけどもねぇ(汗。ということで、今ここにある危機(特に中国)の問題とやり口、それに対してなぜ集団的自衛権を〜という主張。2015/11/25
メルル
20
元自衛官の経歴らしく現場の自衛官のジレンマなどが多く書かれていたように思う。今でもリスクを背負って現場に出ている自衛官の立場はおざなりにされているのでは…。これでは、私たちを守ろうとしてくれている自衛官に申し訳ない。2015/09/17
猫
12
平和安全法案と日本の国防について、とても分かりやすく語られている。PKOにも参加した自衛官であった頃の経験や、息子さんが現役自衛官であるという父という立場からの思い、現場の人から届く声なども紹介しながら、平和安全法案がどのように自衛隊と日本の国を守るために大切かが説明されていた。メディアなどでよく言われる戦争への危険性や徴兵への不安、自衛隊員のリスクなど、むしろ世界情勢から目をそらして現状のままでいようとする方がずっと危険だとわかった。基地問題の話などもあり。一人でもたくさんの人に読んでもらいたい本。2015/08/13