内容説明
「消しゴムの鬼・ナンシー関」が生涯に彫った消しゴム版画はなんと5000点以上!その精巧な「生ハンコ」約700点を厳選、原寸大で収録した、貴重な愛蔵版!ナンシー自筆による「消しゴムハンコの作り方」も載ってるよ!
著者等紹介
ナンシー関[ナンシーセキ]
1962年7月7日、青森県青森市生まれ。法政大学在学中に消しゴムでハンコを彫りはじめ、「丁稚シリーズ十連作」がコラムニストえのきどいちろう氏の目に留まり、84年に消しゴム版画家としてデビューする。人類初のプロ消しゴム版画家であり、史上最強のテレビウォッチャーにして、稀代のコラムニスト。著書、作品集の出版数は80冊を数え、単行本未収録原稿の採録や再編集などによる没後の刊行は15冊を超える。2002年6月12日逝去。享年39(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北杜夫そっくりおじさん・寺
63
ナンシー関が死んで13年経った。いない事が今なお淋しい。彼女が死んで以来、テレビや笑いの見巧者がいなくなった。週刊誌にテレビコラムはあるが、気になるものは一つも無い。ナンシーが死んで、ネットの評判が力を持つ時代が到来してしまった。その淋しさを少し埋めてくれたのは本書。ナンシーの消しゴム版画の生ハンコの原寸大の写真と、盟友・町山広美セレクトのコラム抜粋。まさにグレイテストヒッツである。町山による付記も良い。雑誌に載せたが単行本には収録されていないハンコ(板尾創路のものとか)もあって感動。お勧め。2015/11/08
ぐうぐう
25
ナンシー関のコラムを読みたければ『テレビ消灯時間』や『小耳にはさもう』のシリーズ本を読めばいいし、消しゴム版画を楽しみたければ『ナンシー関 全ハンコ5147』を開けばいい。しかしナンシーのハンコそのものをじっくりと見たいとするならば、これまでは彼女の回顧展などに足を運ぶしかなかった。そういう意味で本書が刊行された意義は大きい。ナンシーのハンコが、しかも原寸大のサイズで収録されているのだから。回顧展で生で観る迫力と比べるとそこは劣るが、じっくりと時間も空間も気にせずに眺めることができるのがいい。(つづく)2015/06/21
紫羊
23
丁稚シリーズを見て、消しゴム作家としてスタートした時点で、すでに相当の完成度に達していたことに驚かされる。彫りの技術の高さに加えて、無造作に添えられた金言名句の数々に、ナンシーではないが、膝を打ちっぱなし。2017/01/24
ozoz
13
生ハンコ!原寸大ってのが良い。ゴムの肉感が生々しい。なんだろう…この生命体オーラ。彫る技術を凌駕するユーモアと毒、そしてテレビ愛は何年経っても枯れない。ああ、また中田英寿の「オレって今クール?」に笑わせられた。渡哲也の木版画が新鮮。いつ見ても安定感のジャイアント馬場。切り取り力に魅了。2015/08/22
まりこ
12
図書館新刊コーナーより★GWに実物見て来たばかりなのにもう懐かしい。本当に惜しい人を亡くしたと思う。会いたかったよ。テレビの前で毒はいてるの見たかったよ。斉藤和義ハンコ作って欲しかったよ(笑)2015/06/19