出版社内容情報
天才物理学者にして博愛主義に満ちた平和主義者、アインシュタイン。彼が発見した「E=mc2」方程式は原爆を生み、現在でも先端医療や原子力発電などに応用されている。3・11の東日本大震災と福島第一原子力発電所に端を発した未曽有の危機の時代にこそ、科学の誤った使用がもたらした悲劇に深く心を痛めたアインシュタインの言葉が重みを持ってくる。『アインシュタイン丸かじり』という著書があるアインシュタインをこよなく敬愛する著者が、いまこそ必要とされる、希望に満ちたアインシュタインの言葉を厳選、その言葉の背景、含蓄、味わい方を解説する。
内容説明
天才科学者の明日につながる珠玉の言葉たち―勇気、元気、やる気、生きる力を与えてくれます。英文テキスト付き。
目次
序章 アインシュタインちょいかじり
第1章 科学―科学は人を幸せにするか?
第2章 真価―人間の価値とは?
第3章 愛―愛する、愛される喜び
第4章 才能―自己評価 アインシュタイン自身のこと
第5章 学び―教え、教わる大切さ
第6章 神秘―宇宙 神 そして藝術
対談 アインシュタインとタゴール
著者等紹介
志村史夫[シムラフミオ]
静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授。応用物理学会フェロー。工学博士(応用物理)。日本とアメリカで長く半導体結晶の研究に従事。現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能など研究対象、興味の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
7
アインシュタインはもちろん超一級の科学者であったことは誰も否定しませんが、同時に一級の哲学者、道徳家、そひて皮肉屋であったことも間違いないことは次のような言葉を読んで納得できました。「創造的な仕事は、個人の目標や利己的な国家目標を越えて、人間を高く引き上げてくれます。」「他の誰かが自分の代わりにやってくれるだろうと、何もしないで待つのは危険なことです。」「私自身について言えば、これ見よがしな美徳(善)よりも、沈黙した悪徳(悪)の方を好みます。」そばに置いてたまに読み返すのに最適な本です。お薦めします。2014/05/17
ビアスキ
0
良かった。2012/01/14
きぬりん
0
科学、人間その価値、愛、自己評価、教育、宗教などに関するアインシュタインの言葉を精選抜粋し、簡単な解説を添えた本。訳文はおよそ正確かつ熟れており、とてもよみやすい。各々の言葉には英文が併記されているので、元来の文章が持つニュアンスや、訳者とは異なる解釈ができそうな箇所なども分かり、楽しめる(独語からの英訳もあるのですべてがオリジナルの文章ではないかもだが)。既成宗教やアニミズム信仰などとは異なるある種ストア的な宗教観や、人間から独立した真理の実在をめぐる巻末のタゴールとの対談が、非常に印象的で興味深い。2021/03/31
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