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出版社内容情報
通算2414試合出場のプロ野球元審判が、マスク越しに見てきた超一流プレーとその舞台裏を惜しみなく語る一冊。
内容説明
外国人選手の“悪口”に猛反撃!!“BIGBOSS”新庄の外野守備は一級品。判定で大失敗!?星野監督の意外な一言…通算2414試合から厳選70エピソード。
目次
第1章 投手を見る
第2章 守備を見る
第3章 打者・走者を見る
第4章 監督を見る
第5章 乱闘、退場の原因を見る
第6章 舞台裏を見る
著者等紹介
佐々木昌信[ササキマサノブ]
1969年、群馬県出身。大谷大学野球部でプレーした後、92年よりセントラル・リーグ審判員。審判員袖番号は38。95年一軍公式戦デビュー。通算2414試合出場、球宴4回、日本シリーズ6回。2020年に引退し、実家の寺を継ぐため住職に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
73
著者は1992年からセ・リーグの審判員を務め、実家の寺を継ぐため2020年に引退した佐々木昌信氏。マスク越しに見たプロ野球選手のスゴさを語った一冊。「投手」「守備」「打者・走者」「監督」「乱闘・退場」「舞台裏」の6つ分野に分けて、プロ野球審判生活29年&通算出場2414試合の中から70のエピソードを紹介。数々の名投手の豪速球やえげつないボールの軌道に驚いた話、退場させた中日・落合博満監督の「男気」の話、今だから話せる失敗談など、どれも審判目線のエピソードで楽しめました。2022/10/20
ぶ~よん
71
NPB元審判の解説本。ストライク判定のAI化について賛成の立場を取りながらも、技術力の高い日本人投手に正確な判定を適用してしまうと、打者はほとんど打つことができなくなるだろうと予想する。野球をスポーツとして成立させるには、人間の持つ曖昧さが必要だという主張は、とても興味深かった。誤審だと自覚があっても、謝罪できない職業。リクエストで公開処刑されるなら、紙面で叩かれた方がマシという鋼のメンタルに、ファンはもっと敬意を持つべき。選手や監督とのエピソードや、その表現方法から、人間の良さが窺えた。2022/08/15
ma-bo
66
著者は29年間プロ野球の審判を務めた方。一番間近で見ている審判だからこそ感じた投手、守備、打者、走者の技術を前半に、自身が体験された監督の人間模様や選手達の舞台裏を後半に語る。あまり聞いたことのない話も多く、臨場感があり興味深く読めました。2022/08/10
のり
66
通算2414試合を判定してきた「佐々木昌信」審判。実家の寺を継ぐために引退。選手達を間近でみてきたからこその真実。ファンとして同じく感じていた事がとても嬉しいし、裏話にも触れてとても良かった。あの選手らしい振る舞いや、意外な落とし所。判定に間違いがあってはならない緊張感。帯の「ゴメス」との迫力の出来事が懐かしい。後日談も粋だった。2022/04/07
kawa
34
著者がストライクをボールと判定した一球のミスジャッジが、96年長嶋巨人の大逆転メークドラマの始まりだそうな(201頁)。その上で、「日本のピッチャーのコントロールの技術は優秀なので、本来のストライクゾーンをAIで判定し始めると、もう完封、完封の連続だ」とビックリ告白。野球というのは、何と人間臭いスポーツだと思わせる数々のエピソードが面白い。ダルビッシュ以上だと思った金子千尋、二塁手のゴールデンクラブ賞は菊池涼介、我が郷土ゆかりの選手の高評価も嬉しい。2022/11/08