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内容説明
日常生活にも、人生にも、「面白さ」が必要だ。アイディアと人生に役立つヒント。
目次
第1章 「面白い」にもいろいろある
第2章 「可笑しい」という「面白さ」
第3章 「興味深い」という「面白さ」
第4章 「面白い」について答える
第5章 「生きる」ことは、「面白い」のか?
第6章 「面白さ」は社会に満ちているのか?
第7章 「面白く」生きるにはどうすれば良いか?
第8章 「面白さ」さえあれば孤独でも良い
第9章 「面白さ」の条件とは
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年、愛知県生まれ。作家。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家としてデビュー。以後、次々と作品を発表し人気作家として不動の地位を築く。現在までに300冊以上の著書が出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
241
森 博嗣は、新作中心に読んでいる作家です。理系の著者が『面白さ』を真面目に考察するエッセイでした。本書自身は、面白くありませんが、『面白さ』について良く解りました。(ブラタモリ風)一番面白いのは、著者およびあとがき(おわりに)です(笑)2019/12/22
徒花
134
おもしろかった。小説家である著者が、定義が曖昧でフワフワとした概念の筆頭である「おもしろい」ということを分析してまとめた一冊。ただし、どうすればおもしろい小説が書けるのかとか、自分はどうやって小説を書いているのかとか、そういう突っ込んだ話はしておらず、どちらかというと、後半は「この世の中を面白く生きるにはどうすればいいか」という自己啓発的な内容に傾いていく。相変わらずの森博嗣さんらしい淡々とした身も蓋もない言い方が多いけれど、わたしはそういう文章が好き。2021/03/02
ゼロ
123
人気小説家が「面白さ」のメカニズムを考察する一冊。まず、「面白さ」の定義付けをし、次に著者のQ&Aがあり、そして「面白さ」を他者に依存していてはダメだとなり、最後は「面白さ」を追求しすぎた結果、ネットのアウトプットは崩壊していくと論じられていく。今、あなたが「面白さ」を感じてないのなら、「夢」や「希望」を見ているのではなく、「設計図」を描き、「計画」と「作業」をしろと締めているのはシニカルな事実である。帯の「つまらないなんてありえない。」は、その通りだ。他人から与えられ続けるなんて、そんなことはないのだ。2019/11/03
鱒子
80
図書館本。まず「面白い」という言葉の持つ意味の解説から始まり、それからどういう面白さが人生にとって本物なのか、インプットとアウトプットを絡めて展開していきます。本書以外の森さんの主張とブレる事のない内容で「孤独」についても言及されています。わたしが一番「面白かった」のは、森さんの人となりがよく分かるQ &Aコーナーでした。やっぱり森博嗣さんという人は「面白い」。2020/01/06
レモングラス
76
自分にとって一番楽しいことは人に伝えられないもの。人に伝えるほど陳腐になり、誤解される。結果として、その素晴らしさが損なわれて認識されてしまう。これまで人生の楽しさを語ってきてもベスト3は書いてないとのこと。森さんのようなすごい人生ではないし、ごくごく普通の人生だけれどそうそうと思う。と思えば、みんなそれぞれすごいしあわせを持っているんだよねと思うとなんだか嬉しい。辛い時こそ面白さを探せとある。「面白さ」は最初は小さい。育てることで大きくなる。大事にして磨きをかけることがこれまた「面白い」。2020/12/26