ワニブックスＰＬＵＳ新書 倭の五王たちの真実―『日本書紀』が仕掛けた壮大なミステリー

伊藤 雅文【著】

ワニ・プラス（2026/01発売）

• サイズ 新書判／ページ数 208p／高さ 18cm
• 商品コード 9784847062391
• NDC分類 210.32
• Cコード C0295

出版社内容情報

　今から約1600年前の西暦421年に、倭王の讃が建国されたばかりの中国南朝の宋に使いを送った。その後、約60年のあいだに、讃、珍、済、興、武という5名の倭王が宋に遣使朝貢したことが中国史書の『宋書』に記されている。
　この「倭の五王」が誰かという論争は長く続いているが、いまだに結論は出ていない。
　本書は、従来の倭の五王論に「五王は強い意志をもって隠蔽されたのだ」という視点が抜けていたと提起する。
　倭の五王は日本古代史上、名前をよく知られた王たちではあるが、その事績は必ずしも褒められ


【目次】

内容説明

「倭の五王は絶対的な意志によって隠蔽された」その視点が、従来の倭の五王研究に欠けていたのではないか。それまでの日本の歴史を確定させる「正史」に、中国王朝へ遣使朝貢した天皇（大王）が存在したという事実が記される可能性は限りなくゼロといってよい。そして、隠蔽が明らかであれば、完成した『日本書紀』の上面をなぞるより隠蔽手法そのものを探るのが真実への近道といえる。本書では、「無事績年削除法」による復元紀年を手掛かりとして、『日本書紀』が隠蔽した倭の五王の解明に挑んでいく。

目次

第一章　倭の五王とは
第二章　『原日本紀』仮説による「無事績年削除短縮法」
第三章　隠蔽された倭の五王
第四章　倭王「武」
第五章　倭王「興」
第六章　倭王「済」
第七章　倭王「讃」
第八章　倭王「珍」
第九章　讃と珍が隠された理由
第一〇章　付録◎『古事記』序文とは何か

著者等紹介

伊藤雅文［イトウマサフミ］
昭和３４年（１９５９）年、兵庫県揖保郡（現・たつの市）生まれ。広島大学文学部史学科西洋史学専攻卒業。歴史研究家。大阪よみうり文化センター講師を歴任。古代史系ＹｏｕＴｕｂｅｒとして《古代史新説チャンネル》（日本書紀の界隈／邪馬台国の界隈／古墳の界隈）を好評配信中。全国邪馬台国連絡協議会会員。邪馬台国の会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。