出版社内容情報
山に生き、川に生きた男たち。江戸や明治の初期を舞台に、その男たちの、機知と生活、喜びと怒り、心意気を生き生きと活写した小説群。甲府・鰍沢、奥多摩の宿場、清水湊。富士川の舟運にかけた男たちの執念がよみがえる。
第24回伊豆文学賞優秀賞「由比浦の夕日」、第25回同賞最優秀賞「海豚」を含む歴史小説4篇
【目次】
修羅流し
犬死に
由比浦の夕日(第24回伊豆文学賞優秀賞)
海豚(第25回伊豆文学賞最優秀賞)
内容説明
川に生きる。『修羅流し』火災で焼ける江戸の町、救世主は尾張藩木曽谷の樵と杣だ。『犬死に』日露戦争、甲府49歩兵連隊召集兵、溺死の無念。『由比浦の夕日』第二四回「伊豆文学賞」優秀賞受賞。『海豚』第二五回「伊豆文学賞」最優秀賞受賞。
著者等紹介
高部務[タカベツトム]
1950年、山梨県生まれ。新聞記者、雑誌記者などを経て、フリーのジャーナリストに。新聞や雑誌で執筆を続ける傍ら、ノンフィクション作品を数多く手がける。「海豚」で第25回伊豆文学賞最優秀賞(令和4年)、「由比浦の夕日」で第24回伊豆文学賞優秀賞(令和3年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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