出版社内容情報
「湖東記念病院事件」「東住吉事件」「日野町事件」をはじめ、これまで世に広く知られてこなかった数々のケースも多数収録。「冤罪事件」の全貌に迫ると同時に、なぜ冤罪がなくならないのか、警察・検察・裁判所の司法組織の問題を含め、真実を追う。
内容説明
大阪・西成の居酒屋「はな」のママが、弱者に寄り添い、事件の実相を真摯に伝えるタブーなき冤罪検証ルポルタージュ!
目次
対談 桜井昌司×尾〓美代子―「布川事件」冤罪被害者と語る冤罪裁判のこれから
湖東記念病院事件―殺害方法を教え、犯人に仕立てた滋賀県警
湖東記念病院事件・続―再審無罪の西山美香さんに警察・検察の違法な追い打ち
東住吉事件―青木さんを殺人犯にした凄まじい差別と偏見
東住吉事件・続―青木惠子さんが国賠で和解勧告に応じた理由
布川事件―無罪の証拠を隠し続けた検事はなぜ裁かれない?
日野町事件―「再審請求審」で暴かれた警察の証拠捏造
泉大津コンビニ窃盗事件―犯人に仕立てた「指紋」がその後無罪を証明した
長生園不明金事件―いまだ晴れぬ「野中王国」の闇
神戸質店事件―追加証拠なしに逆転有罪「小倉コート」の悲劇
姫路花田郵便局強盗事件―ずさんな証拠改ざんの根底に警察の人種差別
滋賀バラバラ殺人事件―いつどこでどう殺されたか不明の「懲役二十五年」
鈴鹿殺人事件―“決めつけ”で捜査怠慢 警察・検察の初動ミス
築地公妨でっち上げ事件―身内の不祥事を市民の罪にすり替えた警察・検察
京都俳優放火殺人事件―検察側主張に数々の矛盾 無実を訴えると重刑に
京都高校教師痴漢事件―一人の人生を狂わせた少年と周囲の大人たち
東金女児殺害事件―「供述弱者」の自白の裏で残されたいくつもの謎
高知白バイ事件―事故直後から“犯人”は決められていた
名張毒ぶどう酒事件―開示された「五十九年目の新証拠」奥西勝さん無罪への一歩
著者等紹介
尾〓美代子[オザキミヨコ]
1958年、新潟県生まれ。中央大学中退。大学生時代の80年代、山谷(東京)の日雇労働者、野宿者問題の支援に関わる。90年代初頭大阪に移住して以降は、同じく日雇労働者の町・釜ヶ崎に住みながら、フリースペースを兼ねた飲食店「集い処はな」を経営。釜ヶ崎で知り合った仲間たちと、3・11以後福島支援、反原発運動を始め、講演会、上映会、支援ライブなどを続ける。その傍ら、かつてより関心のあった冤罪事件の取材・執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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