内容説明
1970年11月25日、東京市ヶ谷…作家・三島由紀夫と「楯の会」メンバーは決起した!あれから40年、あの決起とは何だったのか?貴重な資料3篇と幻の映像を見ながら、その意味を語り尽くす。
目次
ある謎の余韻―あの年の「事件」について
板坂剛・鈴木邦男対談―二〇一〇年、いま、振り返るミシマ その意味と価値、あの“狂乱”の時代を再検証する!(あの“狂乱”の時代を振り返って;美しき“日本”のミシマ―ミシマの美とその生き様が残したもの)
巻末資料(月刊『噂』一九七二年八月号「三島由紀夫の無視された家系」;月刊『噂』一九七三年八月号「悲愴美に魅せられた作家」;月刊『薔薇族』一九七三年五月号「愛の処刑」)
解題 遥かなる「一九七〇年」
著者等紹介
板坂剛[イタサカゴウ]
1948年生まれ。フラメンコ舞踊家であり作家、文芸評論家、三島由紀夫研究家。鹿砦社から多数の著書があるほか、三島に関する著作により、独自の視点での文芸批評が好評
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県生まれ。67年、早稲田大学政治経済学部卒業。70年、同学部大学院政治学専攻中退。同年、サンケイ新聞社入社。73年、同社を退社。民族派きっての理論家であり、元・一水会代表。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬
1
三島の政治的思想、行動に興味を持ち、関連書籍として本作を手に取った。両氏の対談は、当時の時代を知らない後追い世代として、大変興味深いものであった。ただ、収録されている、三島が榊山保名義で執筆した同性愛切腹小説「愛の処刑」は、とても読めなかった。やはり同様の気持ちの悪さを感じ、途中で断念した沼正三の「家畜人ヤプー」を思いだし、嗜好の面では相容れない物を感じてしまった。ちなみに、思いだしついでに家畜人ヤプーを調べてみたら、三島が絶賛していたとの記述が。やはり同じにおいを感じたのは正しかったようだ。2012/06/19
Gen Kato
0
再読。付録のDVD(『MISHIMA』)目当てで購入したんですが、本文(とくに板坂・鈴木対談)も読みごたえがありました。2014/08/19
ポルポ・ウィズ・バナナ
0
板坂・鈴木対談がすこぶる面白い。文脈を無視してプロレス話を盛り込む板坂。それを全く受けることができない鈴木。この良い意味でも悪い意味でも牧歌的な左右の対談が羨ましく思えるぐらい震災後の日本の思想状況は劣化している。パンチラインは「民族を表現するのは国家ではなく文化だ。昭和の軍国主義は文化を国家にすりかえて暴走したのだ」2014/05/22
臓物ちゃん
0
ウホッな切腹小説「愛の処刑」を読みたいがためだけに読む。なんかすごい、生き生きしてるな三島さん。書いててチョー楽しい!という思いなら凄く伝わってくる。なんつうかこれは今でいうと、漫画家が息抜きのために描いたエロ同人ってことなのだろうか。逆に言えば、こういうアホなのが書けなくなっちゃったからリアルで切腹しちゃったのかも、と想像してみる。2012/07/24
fandora
0
漸く、読み終わった。何ヶ月もかかった。。とても読み難く、解り難い内容だった。2012/03/15
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