内容説明
日本列島には複数の王権が並び立ち、聖徳太子は「日本人」ではなく、百姓の多くは農民ではなかった。―日本史のなかの常識に果敢にいどむ著者が、古代日本列島とアジア大陸との親密性を、近代技術の土壌となった百姓のさまざまな生業を、平易に語りかける。
目次
1 「日本国」の始まり(「孤立した稲作文化」への疑問;日本列島とアジア大陸との近さ;縄文文化の文化圏はどこまでか;東シナ海を渡る海の民の存在 ほか)
2 中世人の生活(「百姓」が意味するもの;輪島は小作人と潰百姓だけの貧しい村?;倉敷にも水呑が多かった;江戸時代の社会は高度な経済社会 ほか)




