内容説明
朝鮮半島ではよく不可解な事件が起こる。その度に「北朝鮮が南への侵攻を図ろうとしていて、朝鮮半島は今や一触即発の有事情勢下にある」「核兵器を開発していて大変な脅威だ」「金日成主席死去で大混乱に陥っている」「水害と食糧不足で崩壊する」「苦しまぎれに南侵する」といった「北朝鮮脅威論」「北朝鮮崩壊論」が、マスコミを通じて流される。本書は、その一つひとつに、ていねいな分析を試みるとともに、それらを手がかりに、今、朝鮮半島情勢がどうなっているのか、今後どうなろうとしているのかを明らかにする。また竹島領有問題の新解釈も収録。
目次
1 「北の核」は脅威か―米ソ冷戦後の朝鮮半島
2 北朝鮮は「危険な国」か―米朝合意後の朝鮮半島
3 水害・食料危機下の北朝鮮と日米韓
4 二一世紀の日本と朝鮮のために