シリーズ・臨床心理学研究の最前線
同性愛者における他者からの拒絶と受容―ダイアリー法と質問紙によるマルチメソッド・アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623050635
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3311

内容説明

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルの人たちの生きている世界。

目次

第1部 問題設定(「同性愛」概念の定義;レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルは心理学や精神医学においてどのように扱われてきたか;レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルと他のマイノリティ・グループとの比較;第1部のまとめと本研究の構成)
第2部 レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルはどのような世界を生きているか(異性愛者がレズビアン・ゲイ・バイセクシュアルに対して抱いているイメージ;レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの日常生活における受容体験・拒絶体験の実際)
第3部 レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルにとっての「他者からの受容」の意味(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの自尊感情にとって方略と受容感のどちらが重要か;他者からの受容感と自尊感情―異性愛者との比較;自尊感情変化の日常的なプロセスと受容感;カミングアウトの有無による自尊感情への効果の検討)
第4部 結論(本研究で得られた知見とその意義;今後の課題)

著者等紹介

下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1957年生まれ。1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。東京大学学生相談所助手、東京工業大学保健管理センター専任講師などを経て、東京大学大学院臨床心理学コース教授。博士(教育学)、臨床心理士

石丸径一郎[イシマルケイイチロウ]
1976年横浜市に生まれる。1999年東京大学教育学部教育心理学コース卒業。2006年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、国立精神・神経センター精神保健研究所成人精神保健部流動研究員博士(教育学)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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katoyann

16
「LGBが自尊感情を維持するためには、他者からの受容感が非常に重要」(同書149頁)と説いた心理学の博士論文。異性愛中心の社会で、カミングアウトができない当事者が多数を占めるという問題把握のもと、その当事者が「同性愛を否定する発言」を直接的にも間接的にも聞いていくことで自尊感情を低下させていくという。 セクシュアル・マイノリティが抑うつ気分や希死念慮などメンタルヘルスの問題を抱えやすいというのはかなり知られるようになってきたが、本書は他者からの拒絶経験をどのように意識するのかについて検証した画期的な研究。2021/06/24

空白少女

1
特に優れた臨床心理学の博士論文を書籍化したシリーズの1つらしい。私は心理臨床家であり性的マイノリティに関する研究もしている著者に興味があり、手に取った。 異性愛者の同性愛者に対する態度、LGB当事者のセクシュアリティに関する受容体験、自尊感情など多岐にわたって調査してまとめられている。 この本を通じて初めてダイアリー法を知ったので、どんな研究法なのかをもっと勉強する必要あり。2022/10/12

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