非対称な脱冷戦1990~2020―平和への細い回廊に刻まれた南北関係三〇年

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非対称な脱冷戦1990~2020―平和への細い回廊に刻まれた南北関係三〇年

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  • サイズ 46判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846124052
  • NDC分類 319.21
  • Cコード C0031

内容説明

韓国・北朝鮮の国際連合同時加盟(1990年)、そして両国の「特殊関係」を規定した南北基本合意書の採択(1991年)により本格化した、朝鮮半島の「脱冷戦」。しかし、それはソ連・中国・東欧との修交に成功した韓国と、米国・日本との不和のままに取り残された北朝鮮の不均衡、つまり「非対称な脱冷戦」であった。このことが、危機克服を核武装に頼る北朝鮮の安保政策を生み、さらに北朝鮮の体制自体を憂慮の対象とする周辺諸国の安保政策を生む、ジレンマを育てて来た。30年を超える葛藤は、今あらためて新次元の緊張関係に達しつつある。「平和の波」はもはや潰えたのか?本書は、韓国大手紙『ハンギョレ』のベテラン記者であり、また南北関係研究者でもある著者が、南北関係をめぐる諸事件を振り返った「実録」である。相互不信と敵対のなかで、それでも繰り返された安定・平和の試みと、偶然と故意が入り混じったその破産を丹念に追い、東北アジアの「脱冷戦」状況を活写しながら、絶望の果ての平和を構想する。

目次

1 非対称な脱冷戦と一民族二国家の始まり(一九九〇年~一九九七年)(韓ソ修交と消えた核の傘;南北国連同時・分離加入;ひとつとふたつのあいだの悲喜劇―南北基本合意書1 ほか)
2 平和の狭すぎる回廊にて(一九九八年~二〇〇七年)(金大中、「苦難の行軍」をする北に手を差し伸べる;金剛山観光、ある失郷民の故郷への思い;「金正日がどんな人物なのか調べていらっしゃい」 ほか)
3 一〇年の冬と二年の春(二〇〇八~二〇二〇年)(李明博政権の対北朝鮮強硬政策と北朝鮮崩壊論;金剛山観光一〇年と立ち止まる未来;金正日の死、関係回復の機会を一蹴した韓国 ほか)

著者等紹介

李制勳[イジェフン]
『ハンギョレ』政治部統一外交チームの先任記者である。『ハンギョレ』編集局長と『ハンギョレ21』編集長、ハンギョレ新聞社労働組合長、社主組合長などを務めた。ソウル大学校で社会学を学び、北韓大学院大学校では「『第二次朝鮮半島核危機』の発生原因に関する研究」(2008年)をテーマに碩士学位を、「盧泰愚政権の北方政策と非対称的な脱冷戦」(2016年)をテーマに博士学位を受けた

市村繁和[イチムラシゲカズ]
翻訳家、独立研究者。韓国外国語大学国際地域大学院韓国学科にて博士学位(2021年、韓国学「韓国社会・文化専攻」)を取得した。主な関心領域は、ポストコロニアル状況における日韓の社会文化交流および日韓連帯史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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