内容説明
「昭和の敗戦」は、太平洋戦争の敗戦であり、福島原発事故は「第二の敗戦」と呼ばれた。それから10年以上が経過し、原発再稼働の増加など原発回帰政策、汚染水放出など新たな動きがある。事故の教訓を生かすことなく「令和のインパール作戦」「令和の特攻」が始まっており、方向転換しなければ「令和の敗戦」は避けられない。本書は、原子力防災の全体の構図を捉え返し、およそ不可能な計画の元に組み立てられた原子力防災の虚構を明らかにし、原発再稼働の無謀な政策を告発する。
目次
1 迫る「令和の敗戦」
2 武力攻撃と被害
3 原子力防災のしくみ
4 被ばくのシミュレーション
5 緊急時対応の困難性
6 原発をめぐる訴訟と論点
7 地域のトピックス
8 「令和のインパール作戦」に向かう原子力
著者等紹介
上岡直見[カミオカナオミ]
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。2017年~2022年新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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