内容説明
夕食用のサンマの腹からプラスチックが。ウミガメの鼻に突き刺さっていたプラスチック・ストローを抜く痛々しい光景。プラスチックの誤食から微少なマイクロプラスチックを介した生物濃縮にいたるまで、海でも陸でも大気でもプラスチックによる汚染と被害は深刻化している。どうすればいいのか?レジ袋対策だけですむのか?プラスチックの代替品、デポジット制、脱プラ生活まで、プラスチックごみ問題と対策をやさしくQ&Aで解説する!
目次
1 プラスチックごみ問題の基礎
2 マイクロプラスチック
3 規制が必要な使い捨てプラスチックと代替品
4 デポジット制度
5 リサイクル
6 脱プラ生活
著者等紹介
栗岡理子[クリオカリコ]
新潟県生まれ。貿易会社勤務を経て、1980年代半ば頃からごみ問題を扱う市民団体等で活動。子育て一段落後、大学院に進学。2018年3月、博士課程修了(専門は環境経済学)。現在、環境ジャーナリスト、日本消費者連盟編集委員、環境・CSRマガジン「オルタナ」編集委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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更紗蝦
28
環境問題を「倫理の視点」だけでなく「経済の視点」からも論じており、それでいて難しい内容ではなく、中学生くらいでも理解できる優しい文章で書かれています。(ちなみに著者は環境経済学で博士過程を修了しています。) これまでのリサイクルの考え方では地球環境を維持できないということで新しく提案された「サーキュラー・エコノミー」という循環型経済モデルは、サプライチェーンのループが閉じられており、サプライチェーン全体を通して資源を循環させるというものなのだそうで、社会の仕組み全体の変革が必要となるとのことです。2021/04/23
紺
1
前半はいかにプラスチックが私達の周りに飛び交っているかについて。一般に売られている柔軟剤にもマイクロプラスチックが入っているとか、海だけでなく地中や大気中にもマイクロプラスチックは飛んでいるというのはショックで暗澹とした気持ちになる。コロナより吸い込んでる確率高そうだ。 とりあえず買い物いった時にプラスチック使った商品をなるべく減らすとか、セルローススポンジを使うとか、ごみ拾いボランティアをやってみよう。 なんでもトレーにのせて売っているのもよくないと思うけど「くるりポイ」はやりたくない。2021/06/17
Go Extreme
1
プラスチックごみ問題の基礎:プラスチックって何 ごみは海にどれだけある 途上国の責任 ごみの散乱 生き物への被害 生態系への影響 マイクロプラスチック:生物濃縮 口紅やリップクリーム 柔軟剤 大気 室内の発生源 健康への影響 規制が必要な使い捨てプラスチックと代替品:レジ袋 ペットボトル 生分解性 デポジット制度:採用国 ビール瓶 回収率 自治体の飲料容器回収 リサイクル:廃プラスチック 容器包装リサイクル法 拡大生産者責任 脱プラ生活:3R 循環型経済 エコロジカル・フットプリント プラスチック・スープ2021/04/16
あ
0
プラスチックも輸出されてるのは驚きました。 歩いてるとペットボトルのキャップが落ちてるのをよく見かけます。キャップサイズは一番危ないですよね。ポイ捨てが減りますように2024/06/03
sem
0
前半のプラごみの影響のところが読みたくて読んだ 2024/02/01