内容説明
この本では、福島原発事故とはどのような事故だったのか、原発とはどのようなものなのか、放射能汚染とは何なのか、放射性廃棄物をどうするのか、などをできる限りやさしくコンパクトにまとめてみました。文部科学省による原発推進のための『原発副読本』、原発の電気は安い、原発は環境に優しい、放射線は危険ではないといった巧妙なウソに反論しています。執筆者は複数の原発メーカーの技術者と、高等学校の現・元教員です。本書が特に若い世代の皆さんに、改めて考えていただくきっかけになればと願っています。
目次
福島原発事故はどのような事故か?
空気も水も土も生物も汚染された
多くの住民が被ばくした
労働者の被ばくの上に成り立つ原発
放射線は危ない
活動的な日本列島と原発は共存できない
未来に負債を押し付ける原発のゴミの後始末
原発は日本の安全上の最弱点
安全な原発などない
原発の電気は安いはうそ
原発は環境にやさしいという嘘
「原発マネー」は社会を劣化させる
原発はオワコン…なのになぜ固執するのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
37
高校の教員が中心になって執筆した本であり、文部科学省の「原発副読本」への反論というので手に取った。原発にせよ新型コロナにせよ、大切なのは「科学」としての議論だと思う。結論ありきの情緒論ではいけない。本書でも、後藤政志さん執筆の章には技術的な客観性があるが、全体的には反原発派の人たちのいつもの主張を読まされただけだった。尤も、文科省の「原発副読本」(中・高校生版)が、別の意味で、事実を歪曲している現実もよく理解できた。「アンダーコントロール」と言って世界を騙して平然としている政府なのだから、さもありなん…。2020/04/13
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