崩れゆく文民統制―自衛隊の現段階

個数:

崩れゆく文民統制―自衛隊の現段階

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846119164
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0031

内容説明

24万人の自衛官を抱え今や世界有数の軍事力を持つ自衛隊に何が起こっているのか?南スーダンPKO日報やイラク派遣日報の隠蔽問題、国会議員への自衛隊三佐の暴言問題で露呈したことは、防衛大臣が自衛隊制服組を全くコントロールできていない現実である。いまや日本の自衛隊への文民統制(シビリアンコントロール)は崩壊しつつある。本書は、自衛隊の現段階、とりわけ自衛隊制服組による自衛隊背広組の「文官統制」破壊の歴史的経過を詳述、自衛隊制服組の右翼的思想の膨張を分析し、民主主義国家の脅威となっている現実を明らかにする。同時に、現行平和憲法を活かす方向性のなかで、自衛隊の文民統制、民主的統制をどのようにして実質化・現実化して行くかを提言する。

目次

はじめに 自衛隊で何が起こっているのか
序章 着々と進む自衛隊の組織再編
第1章 自衛隊の独走はいつから始まったか
第2章 防衛省設置法改正をめぐって
第3章 文民統制の原点に帰る
第4章 文官統制成立の歴史を追う
第5章 繰り返される逸脱行為
第6章 政治活動に奔走する制服組幹部たち
第7章 自衛隊を統制するのは誰か
終章 文民統制の原点に立ち返るために

著者等紹介

纐纈厚[コウケツアツシ]
1951年岐阜県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学、明治大学)。現在、明治大学特任教授(知財・研究戦略機構)、明治大学国際武器移転史研究所客員研究員。前山口大学理事・副学長。専門は、日本近現代政治史・安全保障論。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くものすけ

6
20数万人の自衛隊員を抱える防衛省、どこから見ても”軍隊”です。しかしながら、憲法は真っ向から否定されている存在となっています。憲法を素直に読めば、日本に存在しない”軍隊”をシビリアンコントロール(文民統制)するということを議論すること自体成り立たない話ではあると指摘されています。文民統制の崩壊という恐ろしい話は、今に始まった事ではなく既に1970、80年代から自衛隊の内外部で起っていた大問題といいます。超専門家集団を非制服組の文官がコントロールし続ける事が果たして可能なのかという問題がある事がわかった2024/12/20

たろーたん

2
「軍隊からの安全」のために行われている文民統制。文官が自衛隊を統制するのであるが、稲田朋美や小野寺五典がコントロールできているとは思えない。稲田は南スーダンPKOの日報を把握できておらず、小野寺はイラク派遣日報を不存在と言ったのに出てきた。シビリアンコントロールは全く機能していない現実がある。他にも、統合幕僚幹部・航空自衛隊三佐の小西洋之への暴言発言なども挙げられる。また、田母神航空幕僚長の張作霖爆殺事件や盧溝橋事件をコミンテルンの仕業とする陰謀史観は半ば自衛隊高級幹部の常識になっているかもしれない(続)2024/11/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14587233
  • ご注意事項

最近チェックした商品