出版社内容情報
「予測不可能な」大統領といわれるトランプ大統領。はたしてそうか。米国政界に精通する著者がトランプ政治をわかりやすく読み解く「予測不可能な」大統領といわれるトランプ大統領。はたしてそうか? 日本の政財界やメディアは何も分かっていない。本書は米国大統領選挙戦から米朝首脳会談まで、トランプの言動、政治・経済・外交政策を詳細に分析する。日系アメリカ人で米国政界に精通する政治コンサルタントの著者が、「反エスタブリッシュメント」「アメリカファースト」「パックスアメリカーナからの撤退」「レシプロカルな関係」などのキーワードを軸に、「グレートアメリカを再現」しようとするトランプ政治をわかりやすく読み解く。
はじめに・3
本書の脚注について・11
第一章 大統領選勝利の原因 21
一 予想を裏切ったトランプの勝利・22
二 ヒラリーの誤算・24
三 Eメール問題・29
四 サンダース現象・31
五 候補者トランプの側面・34
第二章 トランプ ・ホワイトハウス 41
一 ドナルド・ジョン・トランプ・42
1 ドイツ系アメリカ人・42/2 トランプが明示した誇り・44/3 限界人間トランプ・45/4 トランプの身辺事情:個人面・45/5 トランプの身辺事情・51
二 トランプの組閣構想・53
1 組閣構想の底・53/2 多様な閣僚候補者・55
三 ウエストウイング・メンバー・56
1 副大統領 マイク・ペンス(一九五九年生まれ)・57/2 イバンカ・トランプ(一九八一年生まれ)・59/3 ジェアード・クッシュナー(一九八一年生まれ)・61/4 首席補佐官ジョン・ケリー(一九五〇年生まれ)・63/5 NSCアドバイザー ムクマスターからボルトンへ・65/6 USTR代表ロバート・ライトハイザー(一九四七年生まれ)・67/7 NTC事務局長ピーター・ナバーロ(一九四七年生まれ)・68/8 前首席戦略官スティーブ・バノン(一九五三年生まれ)・68
四 キャビネット・メンバー・70
1 国務長官 ティラーソンからポンピーへ・71/2 国防長官ジェームス・マティス(一九五〇年生まれ)・76/3 財務長官スティーブン・ムニューチン(一九六二年生まれ)・78/4 商務長官ウィルバー・ロス(一九三七年生まれ)・80/5 運輸長官イレイン・チャオ(一九五三年生まれ)・81
五 ロスチャイルド、ロックフェラー・82
1 ロスチャイルドとロックフェラー・82/2 トランプの出会い・83/3 選挙戦下のトランプの状況・83
第三章 トランプの政治運営 91
一 政権スタート・92
1 政権発足後の支持率・92/2 国民の関心・94/3 借りなし、約束なし、予測不可能性・96/4 トランプの政策展開・98
二 トランプの国内政策・99
1 アメリカ有権者との契約:ワシントンの腐・101/2 アメリカ有権者との契約:労働者保・103/3 アメリカ有権者との契約:国内安・106/4 議会への働きかけ・108
三 実現したトランプ減税・109
1 トランプ減税の背景・110/2 トランプ減税??一七年十二月立法・113/3 貿易赤字の解消による減税補?(トランプ経済プラン)・118
第四章 トランプの国際政策 127
一 トランプ外交・128
1 パックスアメリカーナ(PA)からの撤退・128/2 選挙戦での外交政策発言・134/3 トランプ外交への疑心暗鬼・139
二 米国軍事力の強化・140
1 なぜ強化するのか・140/2 何を強化するのか・142/3 米国軍事産業への影響・148
三 トランプの国家安全保障戦略・149
1 四つの柱・151/2 大量破壊兵器とサイバー・151/3 経済戦略・153/4 中国・ロシア・北朝鮮・154/5 トランプの国家安全保障文書の意義・156
第五章 トランプのTPP撤退 163
一 TPP撤退命令・164
1 トランプの大統領命令・164/2 トランプの撤退理由・165/3 トランプはTPP撤退を撤回しない・167
二 TPPとは何であったか・170
1 ブッシュTPP・170/2 オバマが引き継いだTPP・172/3 中国参加構想・173
三 TPP協定の中身・174
1 金融・知的財産・174/2 フロウマンのTPP総括・176/3 トランプ目線からのコメント・177
第六章 トランプとアジア 181
一 中国政策・182
1 中国のスパイラル発展・182/2 選挙戦中の中国観・183/3 習国家主席のフロリダ訪問・184/4 トランプの北京訪問の準備・188/5 トランプの北京訪問・190/6 今後の米中関係・193
二 日本政策・193
1 戦後の米日関係・193/2 トランプと安倍首相との出会い・196/3 安倍首相の米国訪問・197/4 トランプの東京訪問・200/5 米軍の日本防衛費用負担問題・208
三 韓国政策・212
1 戦後の米韓関係・212/2 新大統領文在寅が置かれた環境・215/3 文大統領のワシントン訪問・216/4 トランプのソウル訪問・218
四 APEC・221
1 APECでのトランプ・221/2 トランプ主張が盛られたAPEC宣言:レシプロカル、二カ国協定・224/3 トランプによるアジア旅行総括・224
第七章 ロシアコネクション 229
一 三つの疑惑・231
1 英国機関の探知・231/2 ロシアハッキング・233/3 経済制裁の解除・235/4 ロシア金融機関との違法取引・236
二 FBI長官解任劇 ・239
1 解任文書・239/2 トランプとディナー後のコウミー長官の行動・241/3 コウミー長官の三月十四日ホワイトハウス訪問・243/4 ブレナン前DNI長官の五月証言・243
三 検察側の捜査、起訴・245
1 ロシア疑惑の法律論・245/2 フリンの立件(犯罪ステートメント、十二月一)・246/3 捜査、起訴、裁判・247
四 トランプ側の防御戦略・254
1 トランプ個人の防御・254/2 トランプ以外の人物の防御・258/3 特別検察官解任戦略・260
第八章 北朝鮮問題 271
一 北朝鮮核・ミサイル開発史ならびに技術テーマ・275
1 開発史・276/2 技術テーマ・281
二 トランプの対応・287
1 一七年四月までのトランプ・287/2 一七年四月からのアクション・291/3 七月四日ならびに十一月二十八日発射のICBM実験・295
三 軍事力行使オプション・298
1 オール・オプションズ・298/2 トランプの戦争準備命令・301/3 軍事力行使の要件:議会マター、国連マター・306
四 ミサイル防衛・311
1 ウォーレン議員・ハリス司令官問答・311/2 ミサイル防衛構想・313/3 信頼出来ないPAC‐3とSM‐3・315
五 米朝首脳会談・320
1 金委員長に会っても良い発言・320/2 韓国特使のピョンヤン、ワシントン訪問・322/3 北朝鮮金委員長の習中国国家主席訪問・326/4 米朝首脳会談実現への動き・328/5 米朝首脳会談実現(一八年六月十二日)・331
おわりに・342
トーマス カトウ[トーマス カトウ]
著・文・その他
内容説明
「予測不可能な」大統領といわれるトランプ大統領。はたしてそうか?日本の政財界やメディアは何も分かっていない。本書は米国大統領選挙戦から米朝首脳会談まで、トランプの言動、政治・経済・外交政策を詳細に分析する。日系アメリカ人で米国政界に精通する政治コンサルタントの著者が、「反エスタブリッシュメント」「アメリカファースト」「パックスアメリカーナからの撤退」「レシプロカルな関係」などのキーワードを軸に、「グレートアメリカを再現」しようとするトランプ政治をわかりやすく読み解く。
目次
第1章 大統領選勝利の原因
第2章 トランプ・ホワイトハウス
第3章 トランプの政治運営
第4章 トランプの国際政策
第5章 トランプのTPP撤退
第6章 トランプとアジア
第7章 ロシアコネクション
第8章 北朝鮮問題
著者等紹介
カトウ,トーマス[カトウ,トーマス] [Kato,Thomas]
国際コンサルタント。1938年日本生まれ。日系米国人。明治大学法学部、名古屋大学大学院法学研究科(博士前期)、UCLAロースクールを経た後1987年、法律・経済・地政学分析のトーマス・カトウ・アソシエイツ創設(コロラド州)。同年から米国政府機関、議会、シンクタンクとの接触を始め現在に至る。クライエント(米国):著名企業・業界団体・法律事務所。(日本):官庁・著名企業・シンクタンク。講演:米日両国で数多く実施。米国法曹協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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