出版社内容情報
ミサイル危機が煽られ、Jアラートが鳴らされ、国民保護訓練が繰り返される。訓練の目的は、本当に国民の保護なのだろうか。今にもミサイルが飛んでくるかのような危機感が煽られ、Jアラートが鳴らされ、子どもまで巻き込んだ国民保護訓練が繰り返される。「地面に伏せて頭を守れ!」というが核ミサイルに有効なのか。「焼夷弾にバケツリレー」と変わらぬ発想ではないか。訓練の目的は、本当に国民の保護なのだろうか。朝鮮半島の緊張緩和に向けた模索が続くいま、社会的・経済的・技術的な事実に基づいて国民保護政策を見直し、本当の危険はどこにあるのかを考える。
Jアラートとは何か 11/第一章 Jアラートは何のため? 17Jアラートとは・18/何が緊急事態か・20/国民保護訓練の事例・22/奇妙なテロリスト登場・27/地面に伏せて頭を守れ?・30/自・公政権に危機管理能力はない・37
第二章 有事法制と国民保護法 43
有事法制の経緯・44/平和安全法制・46/自衛隊の活動・49/国民保護計画のしくみ・53/国民保護計画の問題点・57/付表・60
第三章 世界の核はどうなっているか 69
世界の核兵器の現状・70/米国と核兵器・72/北朝鮮をめぐる経緯・75/北朝鮮の核とミサイルの開発経緯・77/北朝鮮の核戦力の現状・81
第四章 日本の核武装論 87
日本の核武装論の経緯と今後・88/日本国憲法と核武装・92/自・公政権と核武装・95/日本の核武装の現実性・97/核の「平和」利用と軍事利用・102
第五章 大量破壊兵器の被害 109
核爆発の過程と被害・110/生物・化学兵器の概要・114/生物兵器とその被害・118/化学兵器とその被害・120/生物・化学兵器に対する防護・123
第六章 どこがどう狙われる? 131
破壊手段と運搬手段・132/原子力施設への攻撃・135/大都市への攻撃・139/東京ドームに弾道ミサイル・140/米軍基地に弾道ミサイル・142/市町村別危険度・146/米本土攻撃は日本に関係あるか・149/経済面の被害・151
第七章 避難はできるのか 157
避難に関するしくみ・158/避難準備や情報伝達・安否情報・160/福島ではどうだったか・163/地方都市での避難シミュレーションと評価・167/大都市での避難シミュレーションと評価・172
第八章 平和のためのミサイル知識 181
市民と専門知識・182/弾道ミサイルと巡航ミサイル・183/弾道ミサイルの飛行方式・185/弾道ミサイル開発の鍵となる技術・191/迎撃体制は有効か・196
第九章 軍事とカネのはなし 201
戦争も平和もカネしだい・202/日本と世界の軍事費・205/防衛産業は「もうかる」か・210/自衛官は尊重されているか・213/嫌韓・嫌中が経済をこわす・216/沖縄の基地と経済効果・217/「市場」は北朝鮮問題をどうみているか・218
第十章 テロより危険な「内なる敵」 225
「テロ対策」とは何か・226/テロには効かない「防犯」カメラ・228/内なる敵はどこにいるか・231/防災と町内会・233/誰が北朝鮮を必要としているか・238/北朝鮮は過去の日本・240/ミサイルより危ない経済・243/もう始まっている戦争・246/経済界こそ平和主義を・250/「文民」が戦争を起こす・252/教育が戦争も平和もつくる・254
おわりに――攻撃しない・されない国へ・264
上岡 直見[カミオカ ナオミ]
著・文・その他
内容説明
今にもミサイルが飛んでくるかのような危機感が煽られ、Jアラートが鳴らされ、子どもまで巻き込んだ国民保護訓練が繰り返される。「地面に伏せて頭を守れ!」というが核ミサイルに有効なのか。「焼夷弾にバケツリレー」と変わらぬ発想ではないか。訓練の目的は、本当に国民の保護なのだろうか。朝鮮半島の緊張緩和に向けた模索が続くいま、社会的・経済的・技術的な事実に基づいて国民保護政策を見直し、本当の危険はどこにあるのかを考える。
目次
第1章 Jアラートは何のため?
第2章 有事法制と国民保護法
第3章 世界の核はどうなっているか
第4章 日本の核武装論
第5章 大量破壊兵器の被害
第6章 どこがどう狙われる?
第7章 避難はできるのか
第8章 平和のためのミサイル知識
第9章 軍事とカネのはなし
第10章 テロより危険な「内なる敵」
著者等紹介
上岡直見[カミオカナオミ]
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。技術士(化学部門)。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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