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内容説明
安倍氏が、小泉政権だった2003年9月に、わずか当選3回で自民党幹事長に抜擢され、政治の主舞台に上がってから2017年で15年目になる。本書は、その間に安倍氏とマスメディアの間で起きたことを中心に、筆者の毎日新聞記者時代からの資料や、執筆した記事を手繰りながら追加取材して、まとめ直したものである。
目次
第1部 安倍ジャーナリズム(総理大臣がテレビの停波に言及 自民党が選挙報道に事前要請;看板番組のキャスター三人が降板;籾井会長下のNHKは何があったか;危険地取材規制―パスポートを返納命令;慰安婦番組改変問題とは何だったのか;第一次安倍政権では何が起きたのか)
第2部 戦時報道体制(特定秘密保護法;集団的自衛権とメディア;玉音放送事件の柳澤恭雄さんインタビュー)
第3部 相次ぐ規制立法(改正通信傍受法;ヘイトスピーチ;共謀罪)
第4部 沖縄報道をめぐって(本土メディアの沖縄報道)
著者等紹介
臺宏士[ダイヒロシ]
1966年、埼玉県生まれ。早稲田大学卒。90年から毎日新聞記者、2014年フリーに。『放送レポート』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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田中峰和
4
記憶に新しいところでは、高市総務大臣のテレビの停波に関する言及。安倍政権はひたすら言論弾圧に突き進む。時代は遡るが、第一次安倍内閣のときにわずか1年の間に八回も菅総務大臣による放送局への行政指導をしている。14年に放送されたTBSのNEWS23では安倍自らがテレビ出演。アベノミクスに関する街頭インタビューで効果を感じていないの声がほとんど。それに対して「これはですね」ではじまる例の甲高い声で政権弁護の怒りの大演説。報道の自由ランキングで安倍政権前に11位だったのが、16年には72位。70位の韓国より低い。2017/07/09