フクシマの荒廃―フランス人特派員が見た原発棄民たち

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フクシマの荒廃―フランス人特派員が見た原発棄民たち

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846116200
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

本書は、フランスの日刊紙『リベラシオン』の特派員が、福島第一原発事故の除染・廃炉作業に携わる労働者などフクシマの棄民たちから原子力村の面々までを独自の取材とインタビューでまとめた迫真のルポルタージュである。

目次

第1章 非日常に向かって
第2章 早熟な若者
第3章 埠頭
第4章 人間蟻塚
第5章 原発の足元で
第6章 原発ジプシー
第7章 下請けのマトリョーシカ(ロシア人形)
第8章 過剰被ばくの健康への影響
第9章 フクシマの子
第10章 フクシマをつくった男
第11章 日本原子力ムラ

著者等紹介

ヴォレラン,アルノー[ヴォレラン,アルノー] [Vaulerin,Arnaud]
フランスのジャーナリストで、仏日刊紙『リベラシオン』の極東特派員として2012年に来日。現在45歳。フランスとイタリアで歴史を学び、ストラスブール大学でジャーナリズムの学位を取得。バルカン半島で戦後ユーゴスラビアを取材し、フランス語圏メディアに発表。2007年から『リベラシオン』紙の極東特派員となり、スリランカ、カンボジア、マレーシア、ビルマの、特に民主化と正義のプロセスについて長く大量の記事を書いた。極東を揺るがす民族問題と安全にも興味を抱く

神尾賢二[カミオケンジ]
翻訳家、映像作家、プロデューサー。1946年大阪生まれ。早大中退。2008年から2011年までモロッコ、ラバトのモハメド5世大学客員教授を務め、2012年からスペイン、カタルーニャのバルセロナに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イエローバード

7
仏リベラシオン紙の記者が厳戒チェックをかいくぐって書いたフクシマ潜入&取材記。震災発生時のまま止まった柱時計、放射能まみれの瓦礫を過酷な状況下で、だがなんの安全装備もないまま処理する作業員。フクシマはまさに、ヒロシマとチェルノブイリのダブルなのだと知って戦慄する。文章は読みやすく、翻訳書とは思えない。前半の70ページだけでも、選挙権を持つ人たち全員に読んでほしい。アンダーコントロールとはなんぞや? 本書は究極のミステリ、サスペンス、ホラーだ。でもフィクションじゃない。インパクトのないタイトルが残念すぎる。2017/03/09

Mc6ρ助

5
『この年、政府はイチエフの建屋は過去に東北地方沿岸に被害を与えた津波の威力から判断して、 高さ十五 ・ 七メートルの波におそらく耐えられないだろうというシナリオを描いていた。 資料では起こり得るかもしれない地震と、それに続いて起こる津波という結末を「完全に否定することは難しい」と認めている。東電は、最大の津波を予測して防波堤の高さを上げる以外に「他の選択肢は無かった」。(p180)』2011年、「想定外」という日本語の定義が大幅に縮まった。2017/02/07

イガラシ

3
フランス人特派員が見た福島第一原発。今後、何十年もかけて解体と汚染除去を行っていくことになる。その間、何かを生み出すわけではない。それでも将来、以前と同じような街になることはないだろう。哀しい未来だ。同じ事が起こらないような対策は万全だろうか。また、核の処理やテロリストへの対策はあるのだろうか。懸念点がある限り、核が生み出す哀しい未来が新たに作られてしまうのかもしれない。2017/03/25

Takahara Yutaka

2
訳者あとがきによると、原題は「使い捨て人間たち」。邦題で、原発周辺住民の話だと思ったら、廃炉の作業員など原発に従事者の労働実態をインタビューで、淡々と生々しく描き出している。やっぱし、東電は解体して、核融合以外の原発は止めるべきだ。2018/02/23

Mealla0v0

0
原題は「荒廃:フクシマの使い捨ての人間達」。邦題の「棄民」は、著者の見た原発作業員の置かれた状況を含めて彼らを上手く名指している。つまりは「使い捨ての人間」。原発作業員の事故死に無関心である、という日本社会の状況を指摘する。《大事故が起きた後、なにが怖いといって、悪意なき無関心、忘却の彼方におき去りにするほど忌むべきものはない》。この無関心はフランクルが収容所で見た「アパシー=無感動」であるのではないか? この忘却はアレントの言う「忘却の穴」に遺棄された生ではないのか? 2018/01/16

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