内容説明
1977年に北海道大学の「北海道経済史」講義で起きたアイヌ民族に対する差別発言…。しかし、それはたまたま起きた事件ではなく、背後に「植民学」があった。研究者たちはアイヌ民族をどのように捉えてきたのか。札幌農学校以来の植民学の系譜をたどり、現代にまでいたるアイヌ民族差別の源流を明らかにし、「学問」の責任を考える。
目次
第1章 差別講義事件
第2章 植民学講座
第3章 内国植民論
第4章 開拓の歴史
第5章 辺境論
終章 植民地の大学
著者等紹介
植木哲也[ウエキテツヤ]
1956年生まれ。北海道大学文学部卒業。同大学院博士課程退学。苫小牧駒澤大学教授、東北大学博士(学術)。専門は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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