出版社内容情報
脱原発運動を持続しつつ、福島で自然と寄り添い生きてきた著者が、被曝しつつ生きざるを得ない人びとのために紡いだ言葉を集大成
内容説明
3・11以後、福島を中心とする地域で被曝しながら生きることを余儀なくされた多くの人たちが切実な思いを言葉にし続けている。著者もそのひとりである。著者は、福島の森を自ら開墾し、小さな喫茶店を営みながら、自然と寄り添い生きてきた。また、チェルノブイリ以後、脱原発の運動も長年続けてきた。本書は、そんな彼女が発信し続けた講演会や集会での発言をまとめたものである。
目次
第1章 自然を求めた暮らし、しかし原発震災が襲ってきた(三春町から…怒りの報告;どんぐりの森から)
第2章 3・11のあと、考えたこと(3・11から今まで福島で見てきたこと;質問を受けて)
第3章 折りに触れての発言(私たちは静かに怒りを燃やす、東北の鬼です;それでも私たちは繋がり続ける ほか)
第4章 告訴団長として(福島原発告訴団の結成;福島原発告訴団一三二四人、福島地検へ告訴 ほか)
第5章 人間らしく、生きるための脱原発(島田恵監督の「福島・六ケ所・未来への伝言」を巡って;やさしく怒りをこめて)
著者等紹介
武藤類子[ムトウルイコ]
福島県三春町に生まれる。版下職人、養護学校教員を経て、2003年より、喫茶店「燦(きらら)」を営んでいたが、2011年の福島第一原子力発電所の苛酷事故によって休業を余儀なくされた(後、正式に廃業)。1980年代末より、反原発運動にかかわり、六ヶ所村に通ったほか、福島県内の二つの原発を巡る様々な問題にコミットしてきた。福島脱原発ネットワーク、ハイロアクション福島原発40年のメンバーであった。2012年以後、福島原発告訴団の団長を務め、またフクシマアクションプロジェクト共同代表でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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尾張こまき
tu-ta