内容説明
実験線を走らせるだけで宙に浮いていたリニア計画が、JR東海によるリニア中央新幹線計画の浮上で現実味を帯びてきた。しかし、建設費だけでも5兆4000億円を超え、リニア特有の電磁波の健康影響問題や、中央構造線のトンネル貫通の危険性、地震の時の安全対策など問題が山積している。また電力も膨大に必要になり、自然破壊も問題だ。時間短縮も都心間では在来新幹線と比べてさほどではなく、採算性は極めて怪しいという。本書は、こうした様々な問題点を、専門家が詳しく分析し、リニア中央新幹線の必要性を考える素材を提供する。
目次
第1章 リニア新幹線に未来はあるか?
第2章 南海トラフ巨大地震とリニア中央新幹線
第3章 リニア中央新幹線の電磁波問題
第4章 リニア中央新幹線の採算性
第5章 スピードの原罪―文明論としてのリニア
第6章 リニアのジレンマ
第7章 計画沿線の市民の声
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