内容説明
第一次中東紛争にはじまり、今日まで続く戦火の元凶は、アラブの非妥協性であると、シオニストは主張してきた。しかしこの考え方は今、イスラエル史を再検証するユダヤ人歴史学者グループによって批判的に検証されている。本書は、公開されたイスラエル政府の機密資料や、故ヨルダン王フセイン、シモン・ペレス現大統領など多数の重要人物とのインタビューを駆使して、公平な歴史的評価を下し、歴史の真実を真摯に追求する。
目次
プロローグ シオニズムの成立
第1章 イスラエルの出現―一九四七年~一九四九年
第2章 強化の時代―一九四九年~一九五三年
第3章 和解の試み―一九五三年~一九五五年
第4章 スエズへの道―一九五五年~一九五七年
第5章 周辺国との同盟―一九五七年~一九六三年
第6章 哀れな小男のサムソン―一九六三年~一九六九年
第7章 現状維持主義―一九六九年~一九七四年
第8章 兵力引き離し―一九七四年~一九七七年
著者等紹介
シュライム,アヴィ[シュライム,アヴィ] [Shlaim,Avi]
イギリス在住のユダヤ人歴史学者。1945年10月31日にバグダッドに生まれ、イスラエルで育った。16歳でイギリスに渡り、ユダヤ人学校に入学、その後イスラエルに戻り1964年から1966年まで兵役を務めた。1966年にケンブリッジのジーザス・カレッジで歴史を学び、学士号を取得。バルフォア宣言当時の英国外相だったロイド・ジョージの曾孫と結婚、以来イギリスに定住、イギリスとイスラエルの両方の国籍を所持する。現在、オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジで国際関係論を教えている
神尾賢二[カミオケンジ]
翻訳家、映像作家。1946年大阪生まれ、早大中退。バルセロナ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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