内容説明
「戦争の家」=ペンタゴン(国防総省)は、東西冷戦の頂点「ベルリンの壁」「キューバ危機」の勃発で、核攻撃を大統領に迫り、世界は破局の瀬戸際に立つ。今やモンスターと化した「アメリカ帝国」の司令部、ペンタゴンは、大統領さえ翻弄する…。本書(下巻)では、ケネディ時代の「ベルリン」「キューバ」危機以降、ベトナム戦争を経て、ブッシュのイラク戦争に至る、米国及び世界の戦争と破局の危機の現代史を追い、「戦争の家」の知られざる歴史の内幕と世界支配を狙う「アメリカ帝国」化の道を照らし出す一方、核戦争の危機を回避し、平和の扉を開こうとする人びとの闘いの歴史を浮き彫りにする。
目次
第5章 転換点(続き)(新しい情報機関;マクナマラとルメイ ほか)
第6章 悪魔祓い(破壊の現場で;不条理のルメイ ほか)
第7章 流れに抗して(核の神父たち;狂人の理論 ほか)
第8章 終わりなき戦争(剣を鋤に変える;スティムソンに還る ほか)
エピローグ(国民の記憶;戦争の常態化 ほか)
著者等紹介
キャロル,ジェームズ[キャロル,ジェームズ][Carroll,James]
1943年1月22日、米国シカゴのアイルランド系カトリックの家庭に生まれた。父の後を追い、空軍でのキャリアを目指すが、ジョージタウン大学在学中、カトリックの聖職者への道に転じ、神学校で学んだあと、ボストン大学づきの神父となった。この間、ベトナム反戦運動に参加する一方、小説、詩、戯曲を書き始め、遂にはカトリック聖職者の地位を離れ、作家活動に専念するようになる。父との相克、和解を描いた回想録、An American Requiem(『あるアメリカ人の鎮魂歌』)は1996年の「全米図書賞」に輝いた。ジャーナリスト(コラムニスト)としても活動。夫人のアレキサンドラ・マーシャルさんも小説家。ボストン在住
大沼安史[オオヌマヤスシ]
1949年2月、宮城県仙台市生まれ。東北大学法学部卒。1971年、北海道新聞社に入社し、社会部記者、カイロ特派員、外報部・社会部デスク、論説委員を歴任し、1995年に中途退社。2009年3月まで、東京医療保健大学特任教授。同年4月、仙台へ帰郷(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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