内容説明
シックハウス法は何も解決していない。シックハウスを回避し、改善するための建材として注目されてきた、エコ建材や自然素材・天然素材までもが、アレルギー疾患や化学物質過敏症の人にとっては、症状を悪化させる要因になる。本書は、有害建材・一般住宅の危険性を含め、自然素材やエコ建材、自然住宅やエコ住宅の問題点、室内汚染を回避するための方法と対策、いざというときの対処法、空気清浄器や代替品、アレルギーを起こす物質を封止する方法について解説する。患者の目線にたったはじめての建築本。
目次
1 シックハウスは何も解決していない(シックハウス法の施行で住宅は安全になったのでしょうか?;法律施行で下がったのは「ホルムアルデヒドだけ」と聞きましたが本当?;何年経っても合板からのホルムアルデヒドが発生するのは本当ですか? ほか)
2 エコ建材・自然素材を再度検証する(自然素材やエコ建材にも健康に良くないものがあると聞きましたが?;自然塗料からホルムアルデヒドが出るって本当ですか?;自然塗料にアレルギーを起こして使えない人がいるのは本当ですか? ほか)
3 アレルギーがある人・ニオイに敏感な人の住まいづくり(シックハウス症候群と化学物質過敏症、どこが違うのですか?;シックハウス症候群や化学物質過敏症になりやすい人がいるのですか?;住みながらのリフォーム工事をさけるのはなぜですか? ほか)
著者等紹介
足立和郎[アダチカズロウ]
1958年東京生まれ。建築家。幼い時からアレルギー疾患で苦しむ。成人になるにつれ、元気を取り戻すが、過去の職歴や周辺環境などで、化学物質過敏症(CS)を発症する。現在、自らがCS患者ということで、建材などの安全な新素材や新自然住宅の研究、開発を行なう。22歳から木造建築の職人として修業、建設会社の現場監督を経て、1989年にパハロカンパーナを設立。その後、パハロカンパーナ自然住宅研究所と改める。90年代当初から、有害建材などを使った一般住宅の危険性を訴え続ける。95年に同じ考えのメンバーと共に日本で初めての自然住宅のネットワークを発足させ、各地で「健康な住まい造り」の講演をする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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