世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846106089
  • NDC分類 371.5
  • Cコード C0037

内容説明

いじめ、落ちこぼれ、学級崩壊等、学校の状況はますます厳しくなっている。子どもに大人の価値観を押し付け、管理するやり方では、この傾向は加速するばかりだ。本書は、カリキュラムも、点数も、卒業証書もない世界一自由な学校と言われる米国サドベリー・バレー校の物語である。人が本来持っている好奇心や自由を追い求める姿勢を育むことこそが教育であるとの理念を貫くまさに、21世紀のための学校だ。

目次

第1部 お勉強?(算数;クラス;ひたむき ほか)
第2部 学校生活(全校集会;危険がいっぱい;信頼のシステム ほか)
美しい子ども期は、美しい人生の出発点になるか?―学校体験と人生、サドベリー・バレーの卒業生たち 日本語新版へのアフターワード(ミムジー・サドゥスキー)(仕事を積極的に探求;時間をコントロールする;情熱、そして共感 ほか)

著者等紹介

グリーンバーグ,ダニエル[グリーンバーグ,ダニエル][Greenberg,Daniel]
1934年生まれ。米ニューヨーク・コロンビア大学で博士号(Ph.d.理論物理学)を取得、そのまま同大学で物理学、科学史を教えたあと、1968年、マサチューセッツ州のフラミンガムの地に「サドベリー・バレー校」を創設。1999年春、サドベリー・バレー校の共同創設者であるハンナ夫人とともに初来日し、東京をはじめ各地で講演した

大沼安史[オオヌマヤスシ]
1949年生まれ。東北大学法学部卒。北海道新聞社に入社し、社会部記者、カイロ特派員、社会部デスク、論説委員を歴任し、1995年に中途退社。2006年4月より、東京医療保健大学特任教授。個人ブログ、「机の上の空」「教育改革情報」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yu

13
友人からの借り本。こんな学校、近くにあったらいいなー。アフタースクールでサドベリースクールみたいな形態のものがあれば子供を通わせてみたい。生きる力を身に付けているサドベリースクールの子供たち、人生を楽しんでいるなぁ。羨ましい。2015/11/07

きゅー

9
1968年に、あるユニークな実験校がアメリカに誕生した。サドベリー・バレー・スクールという名前のその学校には授業が全くない。先生もおらず、子どもたちは自由に自分のしたいことをしていい。丸一日釣りをして良いし、丸一日外で遊んでも良い、読書でも、料理でも何をしても良い。丸一日どころか、何年でも好きなことをして良い。創立直後には、好きなことをしているだけで成長できるわけがないと、多くの批難が寄せられた。しかし学校の創設者たちは、自分たちの信念を貫き、いまや世界でも名だたる創造的なスクールの一つとみなされている。2022/07/05

yurari

4
授業もクラスもないが、民主主義で誰しもに1票が与えられるサドベリーバレー校(SVS)。何をするか自分で決める、とても自由だけど、自分の選択に責任を持たないといけない。改訂新版では、SVSの特徴と卒業生のその後がまとめられている。卒業生2人の、次の言葉が特に印象に残った→「僕は今とても幸せです。僕のフィロフィーは、自分が幸せだと思えないのは、間違ったことをしているからだ、ということです。だから、これって何か幸せじゃないなと感じたら、変えてしまいます。それをしていると楽しい新しい選択肢を見つける。→ 2023/07/27

かりん

4
5:《究極に自由な学校。》「読みたい」に追加してから数年。ようやく手に取りました。究極に自由で民主主義な学校、サドベリー・バレー。上から教えこむ教師はおらず、生徒もスタッフも一票を持ち、学校運営のすべてを決める。普通「自主性を引き出す」といっても、ある方向に誘導しがちだし、何カ月も何もしなかったり、何年も釣りばっかりしている子がいれば、何かするように働きかけたりするが、それも一切なし。卒業後も社会の中で自分の人生をつくり続けている。これまでの常識と違いすぎて、圧倒されるのみでした。いろいろ考えている…。2016/11/09

ぴーやん

3
わたしが前から憧れている、サドベリー・バレー・スクールの、毎日の様子や、成り立ち、卒業生のその後の人生についてなど、色々と書かれていました。 うちの子どもたち3人が公立の小中学校に行かなくなってから、本当に色々と葛藤しましたが、私の結論としては、今の日本の義務教育は限界に来ているということです。学歴だけが人生を決めていた時代はとっくに終わっているのに、まだそれにしがみついて今までと同じことをやっていたのではダメだと思います。 できることなら、こんな学校で子どもたちを学ばせてあげたいです。2016/10/07

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