内容説明
本書は、WTOの抱える問題を、ラルフ・ネーダーが主宰するパブリック・シティズンのグローバル・トレード・ウオッチ・チームが5年間にわたってあらゆる角度から詳しく調査し、分析、批判を加えている。市民の立場からのWTO分析の到達点ともいえ、反グローバル化運動のバイブルである。
目次
第1章 WTOが環境に与えた影響
第2章 WTO、食品安全基準及び公衆の健康
第3章 新たな公衆衛生上の問題や環境問題にWTOが与えた影響:遺伝子組み換え作物
第4章 企業本位のWTOの知的所有権は食料の安定供給と医薬品の自由な利用を妨げる
第5章 WTOと発展途上国
第6章 WTO体制における先進国経済:合併、サービス産業、そして低賃金
第7章 WTO体制下の基本的人権と労働者の権利
第8章 前例をみない紛争解決システム
第9章 勧告と結論
著者等紹介
ネーダー,ラルフ[ネーダー,ラルフ][Nader,Ralph]
1934年生まれ。アメリカの消費者運動家。1958年より弁護士として活動、65年自動車の安全問題を告発して、消費者運動の世界的なリーダーとなる。1971年にパブリック・シティズンを創立、消費者の安全と権利を守るさまざまな運動をリードする
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