内容説明
「元本保証で高利回りですから抵当証券をご購入下さい」という営業マンの勧誘に、老後資金などをつぎ込んだ市民たち。そこに寝耳に水の山一証券の破綻。ショックで寝込んだり悲嘆にくれる被害者。途方もない数の被害者の救済に弁護士がたちあがった。いまなお販売され続けている危ない抵当証券のカラクリをドキュメント。
目次
第1章 弁護団結成(被害一一〇番に殺到する電話;山一証券を相手に訴訟提起へ)
第2章 被害者たち(解約に高額の手数料がかかると言われた東京のIさん(三六歳)
持病の心臓病が悪化、死んだ方がましと思った大分のTさん(七六歳) ほか)
第3章 組織犯罪(山一が消えた日;なぜ山一が潰れたのか? ほか)
第4章 法廷戦術(仮差し押さえと役員訴訟;被害者の会の活発な活動)
第5章 和解成立(山一破産!;破産管財人との交渉、和解成立へ)
資料(「訴状」(注:第六次提訴時の訴状)
活動記録年表)
著者等紹介
小西慶太[コニシケイタ]
1960年、大阪府に生まれる。’84年、法政大学社会学部卒業。タウン誌編集を経て’85年よりフリー。雑誌、書籍を舞台に幅広い分野で執筆。著書に「白と黒のアメリカ―キング牧師の闘争と夢の記録」ほか多数
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